ピットイン/アウトは安全に配慮しましょう

 さて、今回はGT SPORTのピットについての話です。最初は動画で作ろうかと思ったんですが、的確な映像を撮るのが厄介な上に意外と説明が多かったので文章にすることにしましたw

 GT SPORTでレースをしていると、ピットに入る必要のあるレースというのが数多くあると思います。これはこのゲームに限った話ではなく実際のレースでもそうですが、ピットに入る/出る場面というのは気を付けないと事故に繋がるおそれがあります。そのために実際のレースでは規則が設けられていたりしますが、現状GT SPORTにはそういったものがありません。
 それ故に、周囲に配慮していなかったり、あるいは実際のレースを見ないのでそもそもそういったことを知らなくて、危険な場面が発生していることがあります。ここ最近、そういった投稿を続けて目にしましたので、こちらでも啓発のために解説をしてみたいと思います。
 なお、文中の写真は、SUPER GT公式動画から切り出した1枚を除き、全てカスタムレースでそれっぽい状況を作り上げただけなので、少々オーバーな表現になっているかもしれません。


〇なぜピット イン/アウトは危ないのか

 そもそもなぜピットが事故に繋がるかと言いますと、ピットに入る際には通常の走行に対して、

・本来しない場所で減速する
・通常通らないラインを通る
・通常走行の車に対して大きな速度差が生じる

といったことが起こり得るからです。特にピットアウトの際の速度差は危険の原因となります。では、具体的な事例を挙げながら見ていきたいと思います。最初に基本的な項目を1つ。

〇"白線"を意識しましょう

 多くのコースでは、ピット出入り口付近には白線が引いてあります。この白線は、ピットイン/アウトする車両はここよりもピット寄りのところを通りなさいよ、という印で、ここを跨いでのピットイン/アウトは、たとえ周囲に誰もおらず安全に何ら問題が無かったとしてもペナルティーとなります。


 GT SPORTには白線のペナルティーは存在しないため、『ペナルティーが出ないのだから、単にサーキットの見た目を再現しているだけで関係ない』と考える方もいると思いますが、大事なのは『白線が罰則対象か』ではなく、『なぜ白線が引いてあるのか』の方です。危ないから線が引いてあるわけで、言い換えれば、安全を考えると極端な話線が引いてあろうがなかろうが、自然と守るような動きになります。

 なお、白線には実線と点線があります。実際のレースに従えば、実線は絶対守らないといけないのに対し、点線はコースや主催者によって取り扱いが異なり、注意を促すだけで罰則が無い場合もあります。このゲームはオリジナルコースだと逆走レイアウトもあるので、そもそも引いている線が出入口双方に対応しているのか、順走のつもりで書いてるから逆走だと点線と実線の関係がデタラメなのかは不明瞭ですね。
 
 ピットインとアウトでそれぞれに注意点がありますが、いっぺんに考えるとややこしいので、まずはピットアウトから見て行きます。


・ピットアウトで注意すべき事案

1 白線を跨ぐ急な進路変更

 ピットアウトで一番起こりやすく危険なのがピットを出た直後の急な進路変更です。ピットは多くの場合コース上の長いストレートの内側に並列して存在します。ピットを出たばかりの車両はまだ速度が遅いですが、コース上の車両は最高速に近い速度で走行しています。
 ピットを出た車は内側にいるので、できれば1コーナーでアウト-イン-アウトのラインをとるため、外側に行きたくなりますが、速度差のある車がいきなりライン上に現れると危険です。それをさせないために出口には白線が引いてあります。
 特に直線の長いモンツァや富士でピットを出た車がいきなり外へ来られると、速度差がありすぎてコース上の車は避ける判断をするのも一苦労、場合によっては大事故となります。
ピットから白線を跨いでライン上に出ると危険
速度差はゆうに100km/hを超えていることもある


 富士では実際に、今年の走行会で大きな事故がありました。2021年1月17日、富士スピードウェイで開催された「2021FSW第14回新春思いっきり7時間耐久レース」において、ピットを出た車が滑って白線を跨いでライン上に飛び出してしまい、ストレート上で重大事故が発生しました。
 この時は滑るというミスが起因と思われますが、ミスであってもなくても、遅い車がいきなりライン上に現れることが大変危険であり、言い換えると『絶対に滑るようなミス、それに繋がる車両不具合を起こしてはいけない場所』だと言えます。
 例えるなら、故意でなくても、駅のホーム上で列の先頭の人の背中を押してしまったら、当然線路に転落して最悪死亡事故になります。絶対やってはダメですよね。それと同じです。

 なお、ウィロースプリングスのように、出入り口に全く線が引かれていないコースもありますが、線が無いから急な進路変更をしても良いというわけでは無く、安全確保は常に求められるものなので気を付けましょう。



2 白線は跨がないが確認が不十分な進路変更

 これも意外とありがちなんですが、ピットを出て、白線が無くなってからまだしばらく直線が続くコース、インテルラゴスなどで起こりがちです。白線が無くなったのでアウト側に車を寄せていく際に後方確認ができておらず、横にいる車を押し出していることがあります。ミラーは見ていたけど斜め後ろの死角になりそうな位置の確認が甘い、といったことが原因と考えられます。
 また、ピット出口が既に1コーナーになっているブランズハッチでも、コース上の車両がピットアウト車両より高速で1コーナーに入っているため、白線が無いからとふらふらと外へ流れると出口付近で交錯して押し出してしまうケースがあります。
 白線が無くなっても自分の方が通常走行より遅いことに変わりは無いので、進路変更や攻めすぎにはじゅうぶんな注意が必要です。


3 外側にピットがあるコース

 上記のように多くの場合ピットは内側にありますが、オートポリスやサルディーニャ ロードトラックのように、1コーナーに対して外側にピットが設置されていることがあります。この場合、嫌でもピットアウト車両とコース上の車両は走行ラインが重なってしまいます。
 このケースでは、ピットを出た車がわざわざ内側に行くことはまず無いので、白線も引いていないことがあります。(もちろん危ないので急な進路変更はしてはいけません)
 むしろコース上を走行する車両がより多くの注意を払う必要があります。オートポリスでの実際のレースを見ていると、ピットを出て来る車がいても大丈夫なように走り、安全を確認してから外に車を寄せる動きをしています。
ピット出口との合流地点は
空けて走っている


 ゲームではピットアウト直後の車両は透明化されているのですり抜けられるかもしれませんが、実体化して激突する可能性も当然あります。ピットが別空間になっているゲームの仕様上、ピット作業を完了して車両が出口にワープするまで相手のピットアウトと自分が重なるのか分かりにくく、実際のレースに存在するピット出口の旗も振られない、という欠点はありますが、安全のために走行中は常に気を付けましょう。
 また、1コーナーに向けては、ピットアウトした遅い車両に対して高速のコース上の車両がインを取ることが多いので、強引な追い抜きが起こりやすいという要素もあります。ピットアウト車両はいつもと減速開始位置が違うので、普段より詰めが甘いこともあるでしょうが、コース上の車は無理していつもより奥でブレーキを踏んでも止まりませんし、何車身も開いた遠くからでは抜けません。強引にならないよう注意も必要です。


4 ピット出口と1コーナーが近すぎるコース

 これはゲームオリジナルのコース、レイクマジョーレサーキット、アルザスビレッジで顕著なものです。ピットを出て、オートドライブが解除された瞬間にすぐ1コーナーが来てしまうというものです。
 ピットアウト車両は、後方確認などしている間もなくもう曲がらないといけません。そしてコース上の車両からすると、いきなり異空間から車両が召喚され、自分が向かっているコーナーの内側に突然現れます。
ターンインしたら車がいてもうぶつかってた!
ということが起こりやすい



 これ、正直コース設計とゲームの仕様が生んだ欠陥に近いと思うのでどうしようもないんですが、だからといって事故が起きてもゲームのせいにするわけにもいきません。
 後方確認する余裕がない以上、ピットアウト車両は『外側に車が並んでいるだろう』というぐらいの考えで、1コーナーの進入で外に膨らまない、出口で外側にラインを残す、ということを意識する必要があります。
 一方コース上の車両は『急に出てきたやつがインにいるかもしれない』と意識して、インに1台分開けられる覚悟をしておくのが大事です。透明だからと突っ込むと事故になり、場合によってはただインを走っていただけのピットアウト車両にペナルティーがつくこともあります。これは避けたい事案です。
 それでもなお、たまたまストレートでインを差しにいったタイミングでそのインにいきなりピットアウト車両が現れたら、もはやどうしようもないというケースもあります。ここまでいったら誰が悪い、悪くないという話ではなく不可抗力の面が大きいので、お互いにその点を共有して『運が悪かったね。このピットの形状が悪いよね』と諦めるしかないこともあると思います。

5 合体ピットアウト

 これがは完全にゲームの仕様のせいですが、ピット出口で複数の車両が同時に出場してしまい、透明化状態で重なっていることがあります。重なっている間は透明のままなので問題無いといえば無いですが、ずっと合体していられないので、どこかで前後になって、その瞬間相手の車が目の前に出てきます。
 重なりが無くなる→実体化→1コーナー→追突 なんてことも起こるので注意したいですし、後ろにいる車はできれば少し加速をやめて早めに離れた方が安全なんですが、完全に合体してるとどっちが引くべきかすら分かりませんし、複数台が連なってると減速するのも危険だったりします。
 見えないので横に出て位置をはっきりさせる、というのも手なんですが、そうするとたいてい白線を踏んでしまい、後ろから車が来ていたら危険なので、こればっかりは絶対的な正解が無いといえる事案です。


・ピットインで注意すべき事案

1 白線を跨いでのピットイン

 ピットアウトと同様ですが、白線を跨いで急激に進路を変更してのピットインは危険です。実際のレースや、速度制限が設けられているゲームであればそもそもピットに入る前には減速が必要なので、進路変更しながら減速してコースを横断することになり非常に危ないです。
こんなピットの入り方は危険


 GT SPORTには速度制限は無いですが、そのかわり起こりがちなのが、外側にいる車がピット直前で急に進路を変更し、並走している内側の車にぶつけ、相手の車もろともピットに突っ込むような場面です。そうならないように、予めピット入り口側に車を持って行き、ウインカーを出すなどして意思表示をするのが大事です。

 横に車がいて入れないのなら自分が減速して並走車両を先に行かせるのが基本ですし、後続車両が多くて入れなくても基本は自己責任。自分が入れないのを理由にして他車を巻き込んではいけません。
右後方から車が来ているのに強引に右のピットへ。
当然接触して事故になる。


2 走行ラインとピット進入ラインが重なるコース

 大抵の場合ピットはストレート上にあるので、自分からそちら側に寄って行くだけで特に危険は無いですが、走行ラインとピットに入るラインが同じ場所を通るコースでは危険な場合があります。
 鈴鹿サーキットが代表例ですが、通常のラインはシケインを曲がって最終コーナーを右端に寄って立ち上がります。しかし、この最終コーナーの途中、右側にピットの入り口があるので、ピットに入る車もピットイン直前までは同じラインを通ります。
 ピット入り口は僅かにコーナー半径が小さく、かつ少し下っているため、少しアクセルを戻したり減速したりする場合があり、他方で入らない車は全開なために、ここで追突事故が起こることがあります。これは実際のレースでも比較的起きやすい事案です。
全開で加速していたら、おっと危ない!


 これは後ろにいる人には避けにくい面もあるため、入りたい人はシケインの手前から早めにウインカーで意思表示するなどの対策をしておいた方が賢明です。

 またスパ フランコルシャンでは逆に、コース上の車がシケインをゆっくりと走るのに対し、ピットに入る車はシケインの1つ目を曲がった後ピット入り口まで少しの間ですが加速するので、ちゃんと状況把握しておかないと追突する可能性があります。


3 ピット入り口と直前のコーナーが近いコース

 2と少し重なる部分もありますが、最終コーナーとピットの入り口が近いコース、レイクマジョーレ、ブランズハッチ、レッドブルリンク、オートポリスなども注意が必要です。こうしたコースではピット入り口とその手前のコーナーの距離が近いため、通常のラインで走ると曲がり切れなくてピットに入れない、あるいは曲がれはするけどコースを横断してしまう可能性が高いです。
 通常ラインで走ってコースを横断すると、白線を跨ぐ入り方なので危険な動きになることがあります。一方で、白線を守るためには手前のコーナーを通常より速度を落として曲がる必要があるため、後続車両がうっかり距離を詰めすぎて追突してしまうことがあります。
ピットイン車両がインにいれば
後続車両は避けたラインを考える必要がある


 このパターンはなかなか難題で、ウインカーを出した上でアウト→イン→インで走るのが基本だとは思いますが、状況次第ではイン→イン→インで外側を完全に空けておくのが良いのか、いっそいらんことせずに多少白線を跨いでも減速しないほうが安全なのか、正直私も悩みます。
 ただ1つ言えるのは、いずれにしても意思表示は重要だということです。後ろの車が追突してしまうというのも1つですが、ピットに入る前というのはたいていはタイヤが減っていますので、後ろから来た車がタイヤを既に換えている人だとインに入られてしまい、ピットに入りに行けなくなることがあるからです。
 これは2の鈴鹿、スパでも同様で、これからピットに入ろうとしているのにシケインでインに入られてしまったら、右に行きたいのに行けない!ということは起こります。スパだとインに入られてしまうと、相手は減速して左折、自分はピットに入りたいので加速して直進、で交錯して事故ということが起こりえます。


 ピットに入るという意思表示は自分を守るためでもあります。そしてもちろん、入らない人は状況を理解することにつとめ、相手がピットに入る可能性があるのかどうかを見極めて走る必要があります。


4 コース上でブレーキを踏むコース

 GT SPORTは速度制限が無いので該当するのは富士スピードウェイぐらいだと思いますが、ピット入り口に向けての減速を、ピット ロードに分岐した後ではなくコース上で開始するコースでは追突事故の危険性があります。
 富士ではピット入り口の小さなS字を曲がるために、直線の右端・コース上で減速が必要なことがあります。しかし、通常に走行していてもスリップストリームを与えまいと右側を車が走ることは多く、追いかける側もスリップが欲しいためそれに追従しますから、ピットの際に意思表示が無いと、急な減速で追突してしまいます。実際にSUPER GTですら接触が起きている案件です。
 また、1レースに1~2回しか行わない『ブレーキング ポイント』であるため踏む場所が曖昧で、自分の前にいる人が思ったより早く減速を開始する、ということはじゅうぶん起こりえます。ピット入り口で接触事故なんてお互い何の得も無いですから、下手に車間距離を詰めないようにすることも心得ておいた方が賢明です。
ゲーム内のAIさんも右端に寄って
きちんとウインカーを出している


5 東京エクスプレスウェイ・南ルート

 ここだけは名指しですw このコースはストレート上ではなくコースの途中、それもヘアピン コーナーの外側にピットがあるという極めて特異なコースで、それ故に問題が発生することがあります。
 コースをよく見ると、左端のレーンには『PIT』と書かれた道がコースの大外にあり、これが入り口の白線に該当する存在です。ここは高速道をイメージしたコースでもともと白線が山ほど存在するので、オレンジ色の線が境界線を示しています。走行車両は内側を、ピットに入る車両は重ならないように外側を、という意図です。看板も設置されています。
普通に走ってたら気付かないかも


 しかし、実際には壁があるわけでもなく、線を跨いでペナルティーが出るわけでもないので、ここを通らずに直線的にピットに入る方も結構います。結果、大外を回っている人に対して横から突っ込んでピット入り口付近で接触、最悪の場合分離帯に激突したり、ここで順位が入れ替わってズルい、ズルくないの論争になることがあります。
ピットに入ろうとしたら突然右から車が!


 中には、「むしろ守ろうとするから事故になるのでみんな守らなければいいだけの話」と思う方もいるかもしれませんが、問題はここだけではありません。
 ここはヘアピン、しかもかなり旋回半径の小さいコーナーで、70km/h以下にまで落とすようなコーナーです。一方でレーンを無視してピットへ向かうと、コーナーは90°程度のコーナーとなるため、半径が緩くなって通常走行よりも速い速度でコーナーに飛びこむことができます。
 ということは、減速位置が違ったり、ヘアピンに低速で入っている車に対して後ろから高速で衝突したり、最悪の場合ぶつけて相手もろともピットへ向かうようなことが発生します。これは明らかにこれまでに挙げたパターンと同じで危険な行為と言えます。
ピットインしない車にぶつかり
巻き添えにしながらピットへ。。。


 これを考えると、内側から突っ込むというのは、ピット直前で進路変更するのと同等の事故を招きかねない危険行為で、やはり避けるべきだと考えられます。なお、厳密に言えば外側のレーンを走っていてもヘアピンを曲がるよりピットに入る方が減速開始位置が僅かに奥なので、追突しないよう注意は必要です。と思ってブレーキを奥にして自爆する方も結構いらっしゃいますが^^;


・まとめ

 ピット出口の白線にしろ、東京南の入り口にしろ、ゲーム上の罰則があるわけではないので守る必要は無い、と考える方もおられるでしょう。実際強制はできませんが、少なくとも『危険な箇所であり、事故が起こらないよう努めないといけない』というのは確かです。
 ペナルティーが出ないから、白線カットして事故が起きても避けなかったコース上の車が悪い、というような理屈は当然ながら通りません。レースを見たことが無い方だと、ここが危険個所だという認識が無く知らずにやっているケースもあるでしょうが、『事故を起こさず、他の参加者の迷惑になるような行為をしないように努める』のは参加する側の義務です。
 また、中には『もちろん全部知っているので、自分はきちんと確認して、危険が無いと確信できる時だけ白線を踏んで、ピットには斜めに入る』という主張の方もいらっしゃるでしょう。そこまで行けばそれはそれですごいことだとは思いますが、人によっては「この人はペナルティーさえなければ何でもする人だな」という印象を持たれる可能性があることは否定できません。
 そこに反論したり無視するのも自由ではありますが、いずれにしてもあまり良い印象を持たれない可能性があるというリスクは受け入れる必要があるかと思いますし、万一確認ミスで事故が起きたら、きちんと非を認め責任を取ることも当然必要になると思います。


 ところで、『白線カットにペナルティーを課すようにすべきだ』という意見も良く見ます。iRacingではペナルティーが出るので、プログラムとしてできないことはないでしょうから設定していただくのが手っ取り早いかなとは思いますが、けっこう難しいんでしょうかね。
 一方で、設定した場合でも、結局無茶苦茶したい人は、ピットアウトと同時に急ブレーキを踏んで『後続車両にわざと避けさせてペナルティーを出させる』というような行為を行うことが容易に想像できます。追突に対するペナルティーが厳しめの設定になっていたら、後続車両は『追突ペナか、白線ペナか』の理不尽な2択を迫られる可能性がありそうです。

 また、一部のコースではオートドライブの解除時に白線に対して車両がやや斜めになっていて、踏まないようにしようとすると急ハンドルでスピンしそうになることもあるので、オートドライブ解除位置もいじらないといけません。正直、新作開発をしているところにこれらの開発資源を今から注ぎ込みたくない、と企業が考えるのは普通のことかもしれません。

 1つ1つ書いていることは細かいですが、『何をすると危ないのか』を考えて、ピットに入る人、出る人、周囲の人がそれぞれに考えれば、自ずとこうした内容になってくるはずで、そんなに難しくない、とも言えます。
 スポーツモードを主眼に書いた内容ではありますが、ロビーでも基本的に話は同じです。特にレースをする部屋に入室し、開始までのフリー走行をする際などに、入って早々いきなり白線を無視してコース上の車両と絡んだりすると怒られる可能性が当然ありますので気を付けましょう。


 なお最後にこれは少し余談になりますが、『運営が禁止と言っていないんだからペナルティーが出ない限り何をやっても良い』論には、論理の組み立ての段階で1つ大きな矛盾点があると私は思います。
 というのも、その理屈で言えば、同様に『運営はペナルティーだけが行為の善悪を判断する絶対の基準であるとも言っていない』ということになるからです。これでは、『”運営が言っていないこと”を自説の根拠にしながら、自身も”運営が言っていないことを根拠に”正当であると主張している』状態になっているので、いわゆるダブルスタンダードになってしまっていますね。
 やはりゲーム内のペナルティーの有無以前に、
一般常識>ネットに利用におけるモラル>PSNの利用規約>GT SPORTの利用規約
の4点を上から順に守るのがまず最低限。そこまで来て、その下にようやく出て来るのがゲーム内のペナルティーという要素ではないかと思います。

※一文節書き忘れたので追加
 ピットの白線に関しては、安全をきちんと確認して他者に迷惑をかけていない範囲で跨いでいるぐらいでは、規約や常識に照らし合わせて明確に問題と言える行為ではない部類だと思いますが、故意の接触、妨害等では行為を正当化する理由は存在しないと考えられます。

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