SGT 第2戦 富士

2021 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE
富士スピードウェイ 4.563km×110Laps=501.93km
GT500 class winner:Astemo NSX-GT 塚越 広大/Bertrand Baguette
(Astemo REAL Racing/Honda NSX-GT)
GT300 class winner:SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本 大樹/河野 駿佑
(LMcorsa/TOYOTA GR Supra)

 SUPER GT第2戦、昨年は無かった500kmでの富士スピードウェイです。今年の変更点の1つとして、従来『ウエイトハンデ』と呼ばれていたものが『サクセスウェイト』という名称になりました。中身は去年と何も変わりませんw

 開幕戦は欠場していたStanley NSX-GTの牧野 任祐はこのレースで無事に復帰。しかしKeePer TOM'S GR Supraのサッシャ フェネストラズはやっぱり日本にいないので、今回も阪口 晴南が代走です。思い返せば、2015年のSRS-Fでスカラシップを得たのが阪口と牧野でしたね。

 予選、GT300クラスは開幕戦でファンからするとやや消化不良だったSUBARU BRZ R&D SPORTが快調。練習走行、予選Q1A組、そしてQ2と最速を重ねてPPを獲得しました。Q2の1回目のアタックではヘアピンの出口でミスってしまい、これで後が無い状況、かつ前にいたUPGARAGE NSX GT3に引っかかりそうでしたが、山内 英輝が仕事を果たしました。

 ARTA NSX GT3が2位、Q1全体でトップだったSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが3位、埼玉トヨペットGB GR Supra GTが33㎏のウエイトを背負っても4位につけ、やはりスープラは今回も速そうです。ところで、arto RC F GT3のスポンサーにいたはずの中国平安(PING AN)がいなくてドアとボンネットが真っ白なんですがどうなったんでしょう^^;

 GT500クラスはまたQ1で全てのスープラが通過し、GT-RとNSXは1台ずつと締め出されてしまいます。そしてPPはWedsSport ADVAN GR Supraの宮田 莉朋が獲得。他のスープラと比べてセクター2で特に速く、セクター1はそうでもなかったことを考えるとダウンフォースやや多めでしょうか。
 2位にはARTA NSX-GTの福住 仁嶺がなんと0.003秒差で続きました。私もつい先日GT SPORTで富士をGr.2で走り、PPに0.002秒届かなかったのでなんだか福住に親近感が沸きます。このレース私は優勝できたので、その流れで行けばARTAが優勝するはずです(謎)


 決勝、このレースでは開発を進めていたフル コース イエロー(FCY)が初めて導入されます。事前の報道では、システム完成を待っていられないので、スーパー耐久と同じ簡易式で導入する可能性が上がっていたみたいですが、今回きちんと速度監視ができるシステムとして投入されました。
 FCYが宣言されると、FCYボードが全てのポストで掲示されてこの段階から追い越し禁止。ここから車内のディスプレイに10秒前のカウントが表示され、これが0になると速度制限も適用、全ポストで黄旗が振られ80km/h以下での走行を義務付けられます。FCYが宣言された時点からピットの入り口は閉鎖となります。
 ピットの出口は開いているので、アクシデントを見たらFCYを予期して先回りでピットに入る作戦はおそらく出て来ると思いますが、SCでピットの損失がほぼまるまるリセットされるよりはいくらか影響は小さくなります。でも展開次第で全員駆け込むと危険なので、FCYはできるだけ躊躇ない決断が大事かもしれません。
 また、FCYボードが出た時にたまたまGT500車両の目の前に遅いGT300車両がいたり、GT300の減速開始が早かったりすると、それにお付き合いする形でカウントが0になるまでの間はちょっと損をしてしまうのでこの点は慣れるしかありません。

 
 スタート、GT500ではウエッズスポーツがスタートで完全にタイミングを合わせられてしまったようでいきなりターン1が3ワイド。タイヤの熱の入りもよくないのか、ブレーキを慎重に入って2台にかわされ、結局1周目に6位まで順位を下げてしまいます。これでARTA NSXが1位、au TOM'S GR Supraが2位となります。
 GT300の方はBRZが1位を守り、シンティアムのスープラが1つ上げて2位。逆に5位スタートのmuta Racing Lotus MCはタイヤの発熱がよろしくないのか3つ下げて8位で、なおも後ろに車が連なっています。ここの車は紫電の頃からフロントに熱が入りにくい設計になってる印象ですね。

 3周目、MOTUL AUTECH GT-Rがエキゾーストからものすごい白煙で綿あめ製造機状態となり、即座にSCとなりした。日産は今回、COOのアシュワニ グプタが来場していて、スタート前に流ちょうな日本語でコメントしていましたが、偉い人の前でいきなり壊れてしまいました、エンジンが張りきりすぎたでしょうか^^;

 フォーメーション周回に向かう段階でちょっと発進に時間がかかっていましたが何かしら関係があるのかどうか。エンジン本体だとするとまだ2戦目なので痛手です。

 7周目にリスタート、ARTAの福住は出し抜くはずが最終コーナーで明らかにミスってしまい、ターン1でまんまとauの坪井 翔が外からかわしていきます。
 一方GT300では件のエヴォーラがなんとリスタートと同時にピットへ。給油とドライバー交代のみで、作戦っぽい動きです。実質1ストップで行けると考えている様子で、この後他の車のピット サイクルが来る前にSCが出ると大儲けになりますが、結局そううまく事は運ばず、このレースを10位で終えました。

 16周目、ZENT GR SupraとENEOS X Prime GR Supraによる3位争い。ENEOSは開幕戦で勝って40㎏のウェイトを積みながら予選のQ1で最速となるなど恐ろしい速さを見せ、レースでもこの位置でZENTを追い回していました。
 ダンロップ コーナーで外からエネオスが仕掛けてかわしますが、横同士が軽く接触してZENTの左側のラテラル ダクトのフェンスが丸ごと外れてしまいました。スープラは比較的ここの領域は簡素な形状で、ある程度空気抵抗を意識したデザインになってはいますが、ここの空気が外へ抜けてしまうとダウンフォースへの影響はそこそこ大きそうです。


 一方GT300クラスはBRZとスープラが1秒以内の差で延々と走行。3位以降はある程度流れができている雰囲気ですが、戦略的に早めにピットに入る車が出てきて見た目だけでは判断しにくくなっていきます。

 GT300は実際のレース距離は500kmに届かないし、車両によっては航続距離もそこそこあるので戦略に幅がありますが、GT500は110周を均等割りした37周という数字に対して、航続距離がそもそもがんばっても40周ちょっとなので戦略の幅があまりありません。昨年の傾向だと、NSXは燃焼効率が良くて航続距離が長いため、他車より戦略に幅をもたせやすい傾向があります。

 31周目、最終コーナーでなんとZENTの左後輪が脱輪。ストレート上を左右に横断する危険な状態となります。ZENTはこれでガレージ行き、そしてこの時その背後にいたAstemoはGT500で唯一FCY時にちょうどピットのタイミングでかなり得をしました。GT300も数台が理論上得をします。ZENTは接触の当たり所が悪かったのか、別の要因だったのか、いずれにしてもピットで新たなホイールを装着できずリタイアとなりました。
 
画面の左端で脱輪してたので放送席の人にすぐ気付いてもらえず^^;

 33周目にFCY解除、FCY前後の走り方の問題か、GT500は2秒ほどあったトップ争いの差が無くなってしまいauとARTAがいきなり接近戦になります。GT300の方は2位のシンティアムと3位のARTAで同じことが起こったようで、こちらも2秒ほどあった差が無くなっていきなり接近戦です。慣れてないですからね^^;
 映像を見返すと、3位のENEOS、4位のKeePer TOM'S GR SupraもやはりこのFCYで1位との差が一気に5秒詰まっており、一方でほぼ変わっていない人もいました。その時のGT300との関係や減速開始位置によってかなり速度制限前の走行速度に差があったと考えられます。

 GT500、トップのauは38周に1回目のピット、そしてピットを出ると前にいたのはアステモNSXでした。やっぱりFCYで大幅に得をしたようです、Astemoがピットに入る前は24秒の差がありました。
 また、ピット作業時間そのものも短かったようで、同じく作業時間が短かったStanley NSX-GTなども1回目のピットで順位を上げています。作業が短い要因の1つは、燃料を使い切っていない=給油量が少なくて給油時間が必然的に短いためです。
 スープラは燃費の問題で基本的に満タン→(走る)→空っぽ→(給油)→満タン、を繰り返す形で、長く走るには節約が必要、特に最初のピットで燃料を残して早めに入るのはあとのことを考えるとやりにくいのかなと思います。


 一方のGT300もBRZがピットを終えるとさっきまで争っていなかった人たちに抜かれてしまいました。FCY中の29周目に入っていたGAINER TANAX with IMPUL GT-Rがタイヤ無交換との組み合わせもあってかなり得をしており、同じく無交換で24周目にさっさとピットを終えていた埼玉トヨペットのスープラとともに前に出ます。
 GAINERは埼玉トヨペットスープラとコース上での争いになり、これを制した埼玉トヨペットが実質の1位。そしてGAINERの背後からは、同じく29周目のFCY組からこちらは後輪だけ交換のJLOC ランボルギーニ GT3が来ており、ハゲしい争いを制した小暮 卓史が実質2位となります。ウラカンはけっこう富士に強いです。

 GT500の47周目、まだピットに入っていなかったPACIFIC NAC CARGUY Ferrariがガス欠したのかコース脇に止まってしまい、危ないので2度目のFCY。この後この車は再始動してピットへ向かいますが、FCY中にピットに入ったので、自分の出したFCYで自分がペナルティーです(T T) 
 FCYはこの車が走り去っても継続。当該車両がもういないのになんで解除されないのかと思ったら、マーシャルさんがついでにデブリーの回収なども行っていました。これは正しい判断ですね。

 49周目にFCY解除、映像を確認するとGT500では2位以降がAstemoから見て総じて5~10秒FCY前よりも差が広がっています。これ、FCYが出た時に前がクリアーなのかGT300がいるのかの差はけっこう大きいように思いますね。
 3位争いでは接近してFCY走行していたARTAとENEOSが早押しクイズになり、解除直後にARTAが前に出ましたがすぐに抜き返されました。ただ50周目に改めてARTAがかわしていきます。元々ここはARTAの方が前でしたし、エネオスは重たいですからね。

 レース折り返しとなるころには、GT500のトップを奪ったAstemoは中団スタートだから追いつかれるのかというとむしろ2位のauを引き離す快走で10秒ほどの差。残りのレースは40周×2ですから燃費をそこそこ気にしないといけないはずで、それでペースが同等かそれ以上というのは完成度の高さを感じます。
 GT300も埼玉トヨペットが2位のJLOCウラカンに10秒ほどの差となります。まだレースは半分あるので何が起きるか分かりませんが。

 68周目、トップのAstemoが2回目のピット。かなり燃料ギリギリの最終スティントになりそうです。ここは空っぽ→満タンな上にちょっと左前輪の交換に時間を食いました。このあたりでGT300も早い車は2回目のピットに入って行きます。1回目をタイヤ無交換にした陣営はここで4タイヤを入れてきます。富士で無理したらだいたいバーストしますから攻めすぎは厳禁です。

 2位のauの方は徐々にAstemoから離されて、むしろARTAに真後ろに迫られてしまいましたが、ここから持ち直してARTAを突き放しました。FCYでタイヤが冷えると良くないんでしょうか。ちょっと右側の上段のカナードも壊れてプラプラしているので、空力性能も多少低下していると思われます。

 77周目、auもピットへ。私はここで給油時間を短くしてくると予想したのですが、たっぷり給油でAstemoとの差が変わりません。そして、こちらもおそらく後輪の交換にちょっと時間がかかってます。
 しかし続く78周目にピットに入ったARTAは給油時間がAstemoやauより10秒ほど短くてなんとこれでピット前には15秒以上前方にいたAstemoをオーバーカット、実質トップとなりました。ARTAは1回目のピットはスープラと同じ動きで、引っ張っておいて空→満タンだったと思われるので、ここからの31周はもう満タンでなくても良いか、まだ残量があるかでしょう。
 残りの距離はAstemoより10周=約45km短い距離ですから、燃費が2L/kmとして約22L、給油時間にするとだいたい7~8秒ぐらいだと思うので辻褄はあいます。

 この直後、100RでアールキューズAMG GT3がクラッシュしてコース上で止まってしまったので、またFCYじゃないか!まだピット入ってないやつ誰だ!と思いましたが、自力で動いてくれたのでグリーンで継続。

 80周目、今年もちょっと冷え性なのか、ARTAはまだタイヤが万全ではなくAstemoにコース上でかわされました。しかしさっきまで遠く離れていた相手が目の前にいて、しかも自分の方が10周新しいタイヤなのでここからハゲしい争いになります。結局82周目の最終コーナーでARTAが内側を差しました。お、冒頭で私が書いた通りではないかw


 一方GT300はピットサイクルを終えると当然埼玉トヨペットがトップですが、2位にARTA、3位シンティアムスープラ、4位BRZと、無交換でチート級に速い埼玉トヨペット以外は序盤のトップ3の顔ぶれに戻ります。FCYで得した組は2回目のピットがやや早めになるのでそうそうペースは上げられず順位を下げました。

 85周目、GT500はNSX2台が争っていた間にauが追い付いてきて3台が接近。ARTAは逃げるのかと思いましたがそうもならずに僅差での争いが続きます。てことは燃料は最低限だけ入れた感じでしょうか。

 87~88周目のストレートでauがあっさりAstemoを抜いて2位、この後ARTAとの優勝を争う接近戦となります。というか、4位のENEOSまで含めて4台の団子になっていきます。ENEOSは非常にうまく戦っています。
 GT300の方はARTAの19歳の新人・佐藤 蓮がまだまだ勉強中なのか抜かれてしまい、これで2位へ浮上したシンティアムが勢いそのままにトップの埼玉トヨペットを追いかけます。

 94周目、このレースで何度かトラブルが起こっていた様子のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTがコース脇に止まり、コカ・コーラ コーナーで黄旗。ちょうどこれがGT500のトップ争いの前方で起きて、auがGT300を抜けず引っかかってしまいます。が、ARTAは黄旗追い越しだった気も・・・それはされおき、auはすぐ差を詰めて再攻撃の構え。

 結局97周目、車両回収のため3度目のFCYとなりますが、ここでまたもや1位と2位の差が広がります。今回は映像でばっちり捉えられていましたが、ちょうど2台の間にGT300のLEON CVSTOS AMGが入っていて、auはこれを抜けないので間が空いてしまいました。
 映像を見る限り、ちょうどLEONに詰まってアクセルを戻した後、攻めるのであれば相手の速度に目一杯合わせて背後に張り付いておかないといけないところを、普段のSCのような感覚でそのまま流して走ってしまった感じです。LEONの方が自分のペースで走ってるのでARTAから離されてはおらず、なんというかauの一人負け状態でした。必然的にauの後ろにいたAstemo以下の車両も差が開きます。

 なお余談ですが、FCYの速度制限以下になってしまう低速コーナー、ここで言えばダンロップコーナーなんかは攻めるとその分稼ぐことができます。コースを最短距離で走ればそのぶん稼げますが、タイヤカスを踏んだら意味が無いのでここは考えどころ。ウエービングもタイヤ温度と損失の損得勘定になりますね。

 99周目、FCYが解除されますが、リスタートした瞬間にRED BULL MOTUL MUGEN NSX-GTがスピン。FCY中のスピンは危険行為に該当するのでペナルティーを受けました。そして、なんとauが加速しません。トラブルでそのままコース脇へ。去年の最終戦でのKeePerを思わせる惨事。
 さらに、なんとARTAには黄旗追い越しでペナルティーが課せられます。やっぱりあれダメだったのね^^;

 短期間にさっきまでの上位2台が撃沈、これでなんとAstemoとENEOSが生き残ってそのまま優勝争い。そしてGT300はてっきり決着がついたと思っていた2~4位の争いが再燃して最後の10周が異様に忙しくなります。

 残り7周、先に何か起きたのはGT300で、なんとトップの埼玉トヨペットスープラがいきなり失速。ドライブシャフトが壊れたそうで、これでさっきの2位争いがそのまま優勝争いになってしまいます。


 一方GT500はAstemoのペースがちょっと苦戦気味なのでまた後ろから新たな挑戦者を招いてしまい、StanleyとKeePerが追い付いてきました。音を聞いているとKeePerがいちばんアンチラグを使ってるっぽいので燃料にゆとりがありそう。残り3周、KeePerが3位に浮上します。

 GT500の優勝争いは最後まで続き、GT300の集団にトラブルの車両が混ざっていたり、思いっきり詰まったりして最後の最後まで目が離せない展開でしたが、最後は2位をスープラ同士で争ったことが決定打となり、Astemo NSX-GTが逃げ切りました。1~4位が1.5秒差で終えるというすごい僅差でした。
 昨年は長距離戦がありませんでしたが、それでもSCが出そうだぞ、という時に燃費の問題でNSXだけピットに入れるという強みが結果に影響したレースがありました。そしてこうして500kmレースをやってみると、NSXの燃費がやはり武器になったなという印象です。

 一方GT300もBRZが一度仕掛けたものの行き過ぎて抜けず、あとはこの並びのままチェッカー。こちらも1~3位が1.5秒差。特に目立たないですがLEONが4位でした。
 GT300ではFCYで得した組、GAINER10号車、JLOCウラカン、リアライズ日産自動車大学校GT-Rが5~7位。この3台のスタート順位はそれぞれ20位、7位、26位でした。

 GAINERの10号車はLEONの前方の4位で最終周に入っていたんですが、タイヤが壊れてチェッカーを受けられず。ただ6位のウラカンとの間にちょうどAstemoがいてチェッカーを受けてくれたので、1周遅れの5位完走扱いとなりました。
 中継映像では残り2周でGAINERのもう1台・GAINER TANAX GT-Rがバーストしてスロー走行しているのが映ってましたが、この数分後に壊れたことになります。同じ車、同じタイヤで同じタイミングで壊れるということは、、、品質が揃ってるのかな^^;
 リアライズとウラカンは単純にタイムだけで考えれば、前後の競争相手とはかなり差が開いていて終えているので、仮にFCYの恩恵がなくてもそこそこ行けた感じですが、コース上で争う場面がかなり無くなったので自分たちのペースで走りやすかったと思われます。


 これほど両クラスとも僅差で終わる500kmというのはなかなか記憶が無いですが、SCではなくFCYで対処したことでレースの流れを妨げることなく進行できたのは良かったと思います。まだドライバーも慣れていないので、やはりGT500は300との関係で運・不運が出てしまいますが、それに文句を言うようなら「じゃあSCで全部リセットしますか?」という話になるので、一度に何でも求めすぎだと思います。
 ただ、『FCYボード掲示後は、事故現場の当該黄旗区間以外ではGT500はGT300のみは追い越し可』とすることができるのか、といった検証は継続的に行っても良いかもしれません。
 GT500と300の両方所有しているようなチーム、あるいはメーカーが、FCYのタイミングでわざとGT300の自車に早めに減速させて差をつけさせるようなことが起こらないとは言い切れないので、そのあたりの競技としての公平性・透明性の担保は必要になるかもしれません。

 次戦は鈴鹿での300kmレースです。

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