ブラッド ケゼロウスキーの移籍の噂から早くも始まった感じのあるNASCAR Cup Seriesの2022年に向けてのシリー シーズン。今度は23XIレーシングについての話が出てきました。
The Athleticのジョーダン ビアンキは5月29日、情報筋の話として『23XIレーシングが2022年に2台体制に拡張し、ドライバーはカート ブッシュが有力候補』と伝えました。
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https://youtu.be/ygyh076OtDg より 歴史的な車を紹介するカート |
今季でチップ ガナッシ レーシングとの契約が切れるカート。昨年にはインタビューの中で引退について『半々』と答えており、今季限りでの引退する可能性が浮上していましたが、移籍となると面白い話です。
この報道の前日となる28日、23XIの共同オーナーであるデニー ハムリンは記者とのこういったやり取りがあったそうです。23XIは現在バッバ ウォーレスの1台体制です。
ー2022年に向けて23XIレーシングの2台体制というのはあるんでしょうか?
「まだいくつかのことに取り組んでいるところだよ。もちろん、色んな要素がうまくハマらないと行けない。僕らはまだ進歩している段階だと思う。タイムテーブルを持ってるわけじゃないよ。」
ーもし2台目を持つことになるとして、どんなタイプのドライバーを視野にいれていますか?
「いい選手。」
ー経験値のあるセカンド ドライバーが必要だと思いますか?
「どうだろうね。僕はバッバとチームメイトだと思ってるから既にそうなっていると思うよ。彼には僕と、マーティン(トゥルーエックス ジュニア)とカイル(ブッシュ)がとても緊密に連携しているから、必ずしもその必要があるとは思ってないよ。僕らは同じミーティングに参加しているしね。利益と損失のどちらになるのか分からないけど、確かに将来有望な人物が誰であるかということになると、色々なことが考えるね。」
23XIが事実上のJGRの5台目であることが良く分かりますが、その割にウォーレスが思ったほど結果を残せていないため、評価という点でもチーム力という点でも、経験値のあるドライバーがもう1人いる効果は考えられます。
カートはファニチャー ロウ レーシングへ移籍した際、実績も無いコロラド州に拠点を置く小規模チームで、もうキャリアも終わったかと思われましたが、チームと共に驚くべき進歩を見せてシリーズで10位。後年トゥルーエックスがFRRでチャンピオンを獲得する礎を築いたと思います。ある程度的確なフィードバックを与えられる存在だろうなというのは見ていて感じます。
そんなカートがJGRの陣営に加わるというなら、事実上カイルと兄弟でチームメイトになり、なおかつ元FRRのトゥルーエックスとも同様ですから見る側としては色々と面白そうな内容です。今年はちょっとしょうもないミスが増えて来たので引退やむなしかと思いつつ、しかしまだまだ戦えそうな雰囲気もあるカート。もうちょっとおっさんの力を見たい気はするので、この先の情報を待ちたいです。
ー2022年にペンスキーに戻ってきますか?
「その件については離せないよ、どうもありがとう。言えるようになったら、教えてあげるよ。」
ー噂や情報は全く見当はずれですか?
「いや、そんな難しいことじゃないんだ。今は集中して、去年はポイントで2位で4勝しかたら、もうあと1つ上を目指してるだけだよ。」
ー2022年の計画についていつ明かされそうですか?
「許可が出たらすぐにもね。」
まあ当たり前のやり取りになった模様です。同じ日、ロジャー ペンスキーも来季のドライバーについて質問されましたが
「現時点では決まっていないよ。我々には今期末までのブラッドとの契約があり、それが終わったら決断しますよ。」
と答えました。文面だけ見たら、ペンスキーに残るとはとうてい思えないようなやり取りには見えますね。そういえば、基本的にメーカーがドライバーを抱えてチームに差配する方向性の日本のトップ カテゴリーって、もちろん日本人の気質とかもあるんでしょうけど、こういう話がほとんど見られないのでやり取りも見かけないですね。
さてさて、見る側もとりあえずコカ コーラ600に集中しましょう。そういえば、GT SPORTの配信でも有名なニシケンさんが、iRacingで一足お先にシャーロット600に挑戦されたそうです。結果クラッシュでリタイアとなってしまったそうなんですが、仮に私がiRacingのプレイ環境を持っていたとしても600マイルに挑戦しようとはなかなか思わないでしょうから、とにかく挑んで楽しむ姿勢が素晴らしいなと毎回思いますね。
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