5月5日、NASCARは2022年からNASCAR Cup Seriesで使用する新型車両・Next Gen Carのお披露目イベントを行いました。シボレー カマロ ZL1、フォード マスタング、トヨタ TRD カムリの3車種を、各陣営のドライバーと開発担当者が登壇して解説する30分ほどのイベントはYouTube等で配信されました。
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| 壇上に並べられたNext Gen Car |
FOXのシャノン スペイクの司会で始まったイベントは、まずNASCARの社長・スティーブ フェルプス、車両開発責任者のスティーブ オドネル、レーシング イノベーション担当の上級副社長・ジョン プロブストの3人が出てきて説明を行いました。
文字起こしされたJayskiさんのサイトから抜き出して引用しました。誤訳等あったらごめんなさい。全文はこちらへ。
※帰宅しながら読んでたら日本語に怪しいところがあったので一部手直し&ちょっと追記しました。
フェルプスは
「まず、ファンの皆さんにご参加いただきありがとうございます。本当にこの車はみなさんのためのものです。 これは私たちのスポーツにとって重要な瞬間です。 この車は、NASCARの歴史の中でどの車よりも関連性が高く、革新性があります。」
「車のスタイリングは明快です。 本当に信じられないですよ。 ついにここに来ることができてとても素晴らしいです。」
「ファンに約束した"ストック"をストックカーに戻すという約束に戻りたかったのです。 それは私たちとファンにとって非常に重要なことでした。 しかし、私たちのファンにとって同じくらい重要なのは、レース トラックでのレースです。 昨年や、今年の最初の11レースよりも強いレースになるとは言い難いですが、この車にはさらに良い機能が備わっています。」
ご存知の通り、ストックカーというのは『市販車』という意味であり、ストックカーレースと言えば本来は『市販車レース』を意味します。しかし実際には、速い車で安全に、競争力のある車で競争するには市販車の改造では無理があったので、NASCARは市販車に似せた形状の専用車両を作り、これがストックカーと呼ばれるカテゴリーとなりました。
ただ、そこから長い年月が経過して、今では乗用車であり得ないリアの板バネサスペンション、4速マニュアルトランスミッション、14インチの鉄製ホイールという車両になり、技術レベルは完全に市販車以下の化石レベルになっていました。
従来のストックカーからすると今回の変更は極めて大掛かりですが、ストックという意味合いからすると、矛盾するようですが、レース専用車としてより市販車に近い存在にしようとすると今回のような変更になったわけです。
プロブストは
「このすべての背後にある重要なテーマはコラボレーションだったと思います。スティーブの話だけではそれを十分に強調することはできません。当初から我々はこのスポーツに最高の精神を持ち、自動車メーカー、グッドイヤー、ダラーラはこの車に大きなインプットを行いました。
一部分を作成する前に、数え切れないほどの改訂を行いました。この車の性能と安全性を最適化するために費やしたCAD、シミュレーション、ラボテストの時間を合計するとどれだけになるのか分かりません。私の上司は全員今日ここにいるので、私とエンジニアの間にとどめておくのが良いでしょう。」
レースがどう変わっていくかについてオドネルは
「何よりもまず、これはすべてのファンが望んでいる通り、ドライバーの手に委ねられると思います。そのため、特に空力面においてダウンフォースを削減し、コーナーで運転するのが難しくなります。NASCARはレーストラックでの迫力がすべてです。コンポジット ボディーでは、現在のデザインで見られるカットタイヤの可能性は低くなります。」
「ドライバーがその能力を披露するのを本当に楽しみにしています。 彼らは私たちがやろうとしていることを実現するのに世界で最高の選手たちです。 私たちのエンジニアリングチームと業界全体がまとめた車は、それを可能にするだろうと信じています。」
次にメーカーごとのドライバーと担当者が自分たちの車両について解説しました。まずシボレーはチェイス エリオットと、GMのNASCAR担当ディレクター・エリック ウォーレンが登場しました。
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| Chevrolet Camaro ZL1 |
チェイスは
「素晴らしい結果になったと思います。 今日これを見て、フォローしているすべての人に感謝します。 何よりもまず、それは私たちのスポーツとシボレーの一部であり、私の素晴らしいパートナーであることについて多くを語っていると思います。
私たちが作り上げた製品にワクワクしていますし、NASCARチーム内のシボレーのすべての主要パートナーとの多くのコラボレーションにより、見た目が美しく、市販車のカマロに似ているものができ、シボレー販売店でも購入できるわけです。 ワクワクしますよ。」
ウォーレンはこの車の特徴について
「シボレーの興奮のいくつかと主なハイライトとしては、次世代カマロZL1が市販のカマロZL1にさらに近いことです。多くの特徴は、より低いルーフライン、グリーンハウスの合理化された外観、そして短いデッキリッドは、市販のカマロZL1で見られるそのクーペスタイリングを本当に前面に押し出します。」
「カマロは後輪駆動のクーペです。そして今、私たちのレーシングカーはカマロの外観をした後輪駆動のクーペです。」
「市販カマロと共有する他の機能としては、冷却風は市販のカマロの場合と同じように、ノーズから出て、ボンネットの通気口から出ます。私たちはラックアンドピニオンステアリングを持っています、そしてより目に見える外観の1つは私たちが市販のカマロで見るのと同じように大きな鍛造アルミニウムホイールです。」
「他にもたくさんの機能がありますが、エキゾーストやサウンドなど、ハスキーなサウンドは、ファンにとってエキサイティングなものになると思います。」
ちなみにグリーンハウスというのはBピラーから後部の窓のあたりの車体形状のことみたいですね。日本語だと何て表現するんでしょう?
続いてフォード代表でジョーイ ロガーノとフォード パフォーマンスのグローバル ディレクター・マーク ラッシュブルックが登場。マスタングは3車種の中で唯一、現行のGeneration-6車両がデザインされてからそこそこ大きくフロントの外観が変更され、それがレース車両に反映されていなかったので、より力強くなった印象を受けます。グリルとライトの形状でアウディーR8っぽいんですよね。
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| Ford Mustang |
ロガーノは新車について
「明らかにすでに多くの違いがあるので、多くの人がすでにここで話し合っています。車を運転するようになったのは1年半前のことです。それがこのプロジェクトが続いている期間です。エリックがほんの少し前に言ったように、なされた利益のいくつかを見るために、それは白紙の状態から始まりました。どこへ向かうのか?今日、この3台の車で見たものは素晴らしいと思います。」
「車は間違いなく違います。以前、私はNASCARがNext Genで"次のギアを打っている"と冗談を言っていました。文字通り、このギアには5つのギア、もう1つのギアがあります。私たちは皆、明らかにそれに慣れる必要があります。」
「フォードが作り上げたこのマスタング、これが美しくないと言ったらあなたは嘘をついているでしょう。 それはあなたが街中で見るもののように、攻撃的ですっきりしています。 マスタング愛好家、フォード愛好家なら誰でも、私たちがレーストラックにもたらすものを絶対に認めてくれると思います。」
「これを運転するのが待ちきれません。 楽しいでしょうね。 チェイスが先に言ったように、非常に多くの新しい課題があります。次に何が来るのか、次のコーナーはどうなるのか、スピードウェイ、ショートトラック、ダートトラックでお互いにレースをするときはどうなるのかわかりません。
何にせよ、どのようにレースをし、どのようにクルマをセットアップするかについては、多くの未知数があります。 とても楽しい年になるでしょう。 私たち全員がこの車の最初の勝者になり、来年のチャンピオンシップに勝つために非常に迅速に進化しようとしているので、どれほど楽しいかを考えるとね、すごく面白くなりますよ。」
トランスミッションは6速だという話もありましたが5速になったんですね。
ラッシュブルックは
「車については、まず第一にエンジニア、レーサーとして、私は今日みなさんが見ることができない内部の部分も含めてすべてを愛しています。それを前進させ、より現代的にする新しいアーキテクチャ、独立したリアサスペンション、ステアリングシステム、ドライブライン、将来のパワートレインのために私たちの世界が変化するにつれてパワートレインが進歩する機会。これはすべてこれに組み込まれています。私たちはそれについて本当に興奮しています。」
「最大の出来事は、あなたが今日見ているものをトラック上で見ることができるということです。レーシングファンとして、私はこれらの40台がトラックに出るのを待ちきれません。新しいプロポーションを考え出すことで私たちができることは車体です。この車のプロポーションは、私に「マスタング」と叫びます。低い屋根、長いフード、短いデッキで、それらはマスタングのプロポーションです。すぐに飛び込んできます。」
「詳細面では、それらすべてをまとめるために、繰り返しになりますがコラボレーションによるエンジニアリングです。そこで、ラウシュ フェンウェイ、ペンスキー、スチュワート ハース、ウッド ブラザーズが協力して、このレースカーで成功するために必要なものを教えてくれました。
多くのCFDが実行され、多くの風洞時間がここに表示されます。デザインスタジオは私たちと緊密に協力して、ヘッドライトの立体的な特徴を取り入れました。特徴的なライトは私たちにとって非常に重要であり、ストリートマスタングのデザインの色合いです。」
「しかし、最大の進歩は車のさらに奥にあり、実際には車の中でより広くなることができると思います。 それがマスタングの強みです。 私がこの車と市販のマスタングで気に入っているのは、車のスタンス、クォーターパネルで、幅が広くて立体的なキャラクターを持っていることです。この車があなたに向かってくるのを見ると、車の側面の下にあるその形状で意味を感じると思います。」
「車の側面を見る機会があり、ファンがトラックでそれを見ると、バックエンドに平面のスイープを配置し、リアエンドにより多くのキャラクターを配置しています。 ですので、あらゆる角度から、それは街中のマスタングのように見えます。 これがレースに出るのを待ちきれません。 とても興奮しています。」
将来のパワートレインというのは、おそらく後年追加されるであろうハイブリッド システムや、ひょっとしたらV6エンジンも含まれているかもしれませんね。
最後に、トヨタの担当としてデニー ハムリンとTRDの社長・デービッド ウィルソンが登場しました。
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| Toyota TRD Camry |
このメンバーの中では唯一、ドライバーであると同時にチーム オーナーでもあるハムリンはオーナーの立場としても考えも踏まえ
「ええ、明らかにスポーツに参加するのは魅力的な時期です。 これは私たちの決定の大きな要因であり、今後の決定の一部となるでしょう。その多くは、この車に搭載される予定のテクノロジーとリソースをリセットする必要があります。 新たに参入しても20~30年の不利益はありません。 初期の段階では、私たち全員が同時に開発します。」
新車になれば技術面では条件がみんな同じなので、新規参入するには良い機会だということですね。そしてウィルソンは
「まず、NASCARと各メーカーの仲間に感謝します。これは前例のないコラボレーションでした。私たちはビジョンとこれまでのすべての作業に感謝します。」
「驚くべきことは、私たちがすべてに同意したことです。まあ、すべてというわけではありませんが、しかし、私たちはそれを成し遂げました、そしてここで私たちはこの特別な日にいます。」
「私たちのトヨタカムリは2年以上製造されています。繰り返しになりますが、それはトヨタの社内デザインスタジオであるCaltyDesignの友人との素晴らしいパートナーシップとコラボレーションから始まりました。
プロポーショナルなスタイリング、対称性、フロントグリルの細部へのこだわり、サイドのロッカーパネル。リアテールは、NASCARカムリでこれまでに見たよりも多くのスタイリングを備えています。グリーンハウスはすでに話に出ましたね。それはただ素晴らしく見えます。」
「明らかに、これは私たちがこれまでにレーストラックに持って行った中で最も見栄えの良いカムリです。個人的に、私のお気に入りのディテールは、市販のカムリのように、リアテールに控えめなTRDバッジがあることです。つまり、単にカムリなだけでなく、TRDカムリだということです。私にとって、200人を超えるTRDメンバーにとって誇りです。」
「最後に、多くのファンが私たちに尋ねてきました、なぜカムリなの? スープラじゃないんですか? それに対して、私たちはトラックシリーズでタンドラ、Xfinityシリーズでスープラ、カップシリーズでカムリでレースをしているという事実を非常に誇りに思っています。 なぜカムリではないのですか?」
私も、あえて分けるトヨタの話に賛成ですね。今回リアの造形が見られないのでバッジやリアの形状について語られても見れないのが残念ですが、まあそのうち公開されるでしょうw
で、このお披露目を受けて、iRacingでもNext Gen Carの3車種が利用可能になったそうで、さっそく動画が公開されています。






コメント
しかし引き続きCamryで嬉しいです スープラあんまり好きじゃないのでw
マスタングはベース車両自体がちょっと顔を変えてるのですごくカッコよくなったように見えますね。勝手なイメージですがケゼロウスキーに似合う顔つきだと思いますw
スープラは結局ストックカーにしたらあの丸い車体を四角い形状に落とし込むのでどうやっても無理があるのでカムリの方が向いてるんですよね。
とりあえずGen-6と横に2台並べた比較画像が欲しいところです。