Wikipediaの偽サイトなどに注意

 今回は、私なんかよりよほど皆さんの方がお詳しいかもしれませんが、インターネットを使っていて最近ちょっと危ないなと思っている件を2点書いておきます。

 こうしてブログを書いていますと、できるだけ情報を正確にしないといけませんので、一時情報を求めて検索をする機会というのが非常に多いのですが、最近『Wikipediaの偽サイト』と思われるものによく出くわします。

詳しくはこちらのサイトにも書いてあるので併せてご覧いただければと思いますが

Togetterまとめ Wikipediaのコピーサイトに注意

一見するとWikipediaに見えて、よく見るとURLが異なっているものが検索に引っかかってきます。例えば、Joe Gibbs Racingと検索したとしましょう。すると、お馴染みのWikipediaのページが引っかかってくるわけですが、一方で妙なものが出て来る時があります。

 今回はわざと偽物ドメインを検索キーワードに入れて引っ張り出したので、普段Joe Gibbs Racingで調べて上の方に出てくるわけではありませんが、このように、見出しはそっくりだけど、URLを見ると[nipponkaigi . net]というおかしなものになっていることがお分かりいただけるかと思います。
 検索内容次第では、こうしたサイトが本家Wikipediaを差し置いて出て来るケースを目撃しました。

 このサイト、Wikipediaの隅っこの方の連絡版でも少し前から話題に上がっているようなのですが、情報を総合すると、日本会議の支部がかつて使っていたURLを期限が切れたタイミングで第三者が取得し、そこに英語版Wikipediaの内容を機械翻訳してそのまんまのっけた、というような粗末なサイトになっているようです。
 他にも [wikiarabi . org]というのも話題に出てきますね。私も警戒しつつ眺めていると[なんとかかんとか>wiki]というURLの構造で、タイトルにWikipediaと書かれたものがけっこう出て来るんですが、偽物感を感じるものが出てきます。いわゆるミラーサイトだとどういう構造になるのかが分かってないので不必要に疑ってたらごめんなさいなんですが。

 実は私、お恥ずかしながらうっかり一度誤爆してしまったことがありまして、広告が表示されたのですぐに異常に気付いたのですが、ノートン先生から
「攻撃されたからブロックしといたで。何も気にせんでええからな!(意訳)」
とお叱りを受けました。togetterのサイトでもスパムの話が書かれてますので、下手にアクセスすると攻撃を受ける恐れがあり危険ではないかと思います。
 攻撃内容から調べると、不正に広告を表示させる系のマルウェアを埋め込みに来たっぽいですが、いかんせん知識不足なので^^;


 元々英語版の翻訳だったり、捨て置かれた古い内容が出ていたりするそうで、私の経験則としても、どちらかというと英単語で調べ物をした際に引っかかって来るケースが多いかなという印象です。みなさんもお気をつけください。


 そしてもう1つ、これも1~2年前から時々出て来るのが
『2021 年間ビジターアンケート』
『あなたは5億google検索行いました』
といったやつです。いずれも、検索結果に登場したサイトをクリックすると、なぜかいきなり『Loading』などと表示された後、紙吹雪のような演出と共にこうした画面が表示され、i Phoneが当たるなどと騙っています。これは一瞬で詐欺だと分かりますが、それでも引っかかる方はいる様子なので念のため。
 これまた詳しいことは詳しい方の説明にお任せいたしますが、出て来るとギョッとします。

ネットセキュリティブログ
「2021 年間ビジターアンケート」という怪しいフィッシングサイトの注意喚起

 こいつの厄介なところは、URLを見ても不審点が少なくて見つけにくいことです。狙ってこいつらを出せないので具体的なことが言えなくて申し訳ないですが、ニッチな単語で検索した際に出てきやすいように思います。
 よく知られた内容だとさすがに大手や有名なサイトが検索の上位に来ますが、そうでない単語を選ぶと、悪意のあるサイト、ないしは改ざんや悪意のあるリダイレクトが仕込まれたサイトが検索上位に浮き上がりやすいのではないかと想像しています。
 ですので、なかなか調べても出て来ない事柄を検索して、あまりにも自分の調べたい内容にピッタリな検索結果が出てきたら疑うようにしています。
 これが、サイトは本当にあるけどトラップが仕掛けられているだけなのか、こちらの検索内容に従ってそもそも検索結果自体をアルゴリズムで生み出して、さも検索結果に合致したサイトがあるかのように見せかけているのかは詳しくないのでなんとも言えないですが、見慣れて来るとなんとなく『うさんくささ』を感じるようになります。後日たまたま発見できたらここに具体的に追記したいと思います。

 この手のアンケートが出てきたら20000%詐欺ですので、さっさとブラウザを閉じるようにしましょう。戻るボタンを押してもリダイレクトされて戻れない仕様になっているようなんですが、戻るボタン連打でも強引に戻れます。

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