次世代車両、来年のダートでは使わない?

 NASCAR Cup Series、注目のブリストルでのダート レースを終え、同時に来年の開催も発表されましたが、早くもその来年のレースに向けての話題が出てきました。
 カップ シリーズは、来年から2013年以来となる完全に新しい車両規則の車両、Next Gen Carへと移行します。しかしながら、ダートレースに限っては例外とし、今年のGeneration 6車両を継続使用する可能性について議論が行われたとNBC Sportsなどが伝えました。


 トラックハウス レーシングのオーナー・ジャスティン マークスによれば、NASCARとチーム側は、来年のレースをより良くするにはどうすれば良いかという議論を行い、その中でこの話題が出たとのこと。
 マークスは、記者から「来年のブリストルダートレースではどの種類の車両が走っているでしょうか?」と質問され、
「おそらくその問題が提起される前のレース開催以前から、この競技のオーナーの間では既に議論が始まっていたのを知っていますよ」と答えました。
「この新しい車は非常に洗練された装備であり、このレーストラックはこれらの車に対して非常に厳しいものです。このトラックはとてもラフだったので、我々はプラクティスとレースの間に溶接をしました。チーム内で会話のトピックでしたよ。」

「チームのオーナーは、おそらくこのダート専用の車を用意することになるでしょう。それが、この車を来年もここへ持ってくるという意味合いであれば、それはとても良いことです。クルーチーフのトラビス マックともその話をしましたよ。
Next Gen Carについて私が知っていることと、実際に今回のレースでの車両を間近で見て、下に潜り込んだ知見からすると、Next Gen Carを来年ここに持ち込むというのは、インディーカーでマッド ボギング(※泥だらけの場所をトラックなどで走るモータースポーツ)をするようなものだと思いますね。」

 また、チーム ペンスキーのコンペティション ディレクター・トラビス ガイスラーも同様の見解のようです。
「この車でのレースが挑戦だったとしたら、それは他の全てにとっても挑戦となるでしょう。もちろん、Next Gen Carにとってのシーズン序盤なわけですから、まだ新しい車なわけで、それはさらに挑戦的になります。」

 現在の車両は、リアのサスペンションは市販の乗用車では到底あり得ないリジッド式、左右が繋がった方式を採用しています。しかし、Next Gen Carではとうとう独立懸架の『普通の』サスペンションになります。これが心配の種なようです。

「今の車については、素性、どのように壊れるのか、イベントの過程で何が起きるのかを知っています。あちらの車は完全に異なり、サスペンションが違います。独立懸架のリア サスペンションがダートの上で走れるかは何ともいえません。私が5~6歳のころだったと思いますが、ジョン メイソンが試したのを覚えています。それは大失敗でした。私たちの仕事は困難なものになるでしょうね。」

 ジョン メイソンは1980~90年代にレイト モデルで活躍していたダート レーサーみたいですね。情報が少ないので雑な説明しかできませんが^^;

 ある意味多くの点で技術的に古い現在の車両ならダートでも走れましたが、より近代化されて、ざっくり言えば『700馬力あるGT4車両』みたいな設計になるNext Gen Carではそうはいかないのではないか?というのが気になる点のようです。タイヤの径も18インチの大径になって設計もがらっと変わってしまいますから、そのままダートに持ってくるわけにはいかないように思います。
 しかも、春のブリストルを例年通りの開催時期で行うなら、そもそもチームは新車を使い始めたばかりでよく知らない中で、全く未知の条件のレースになるので、彼らが言う通り、そうとうに挑戦的な状況です。
 ダートは1戦しかない(と思われる)でしょうし、どのみちダート用に車を何か特別に用意しなければいけないのであれば、今の車をダート用にしておけばよい、というのは確かに合理的に思えます。まだまだ時間はありますが、NASCARがどう考えるのか注目です。

 また、レース中に視界が悪い問題が発生し、ドライバーからは、フロントに窓が無ければそこまで問題にならない、という声が出たそうですが、この件に関しては、安全との兼ね合いでさすがに現時点では否定的なコメントをしました。

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