ダートレースの概要発表、他NASCAR情報

　NASCAR Cup Series、スパイアー モータースポーツは第4戦ラスベガスでコリー ラジョーイのスポンサーにBuilt Barがつくと発表し、そのペイント スキームを公開しました。発表されたのは驚きの内容でした。

ラジョーイのTwitterアカウントより

　ラジョーイがビルトバーをくわえてるフェイスカーでしたw　スパイアー側のアカウントでも新スキームがツイートされていますが

フェイスが帰って来た、という文言と共に動画でのスキーム紹介。デカールを作るのは難しそうですw

　ビルトバーはビルト ブランズが展開しているプロテイン バーのブランドで、日本で言えば一本満足バーとかと似たような商品です。試しに調べてみると、ビルトバーの方が重量当たりでプロテインとかより凝縮されてる感じですね。

　ドライバーの顔をペイントスキームに活用するという発想、今のところラジョーイばっかりやってますが、非常に印象に残るので、こうして時々出してくる分には結構宣伝効果もあって面白いと思います。まあ、我々は日常的にグランツーリスモ内で顔ばっかり貼ってるから見慣れてるせいもありますがw　時代が我々に追いつきましたね。

　さてラジョーイの話題はここまでにします。3月28日に開催されるブリストルでのダート レースについて、NASCARがレースの詳細を発表しました。

　このレースでは予選が行われますが、これはタイム トライアルではなく予選レースによって争われることになりました。ダートレースの伝統にならった、とのことです。

　カップシリーズについて言えば、まず金曜日に練習走行を行い、土曜日に予選ヒートが行われます。予選ヒートは参戦台数を4で割って4つのグループに分けて行われ、割り当ては抽選によって決められます。

　それぞれ15周のレース(グリーン フラッグ周回のみをカウント)を行い、ここで1位＝10点～10位＝1点の配点を行います。さらに、レース中に順位を上げた人には1順位につき追い抜きポイント1が加算され、順位ポイントと追い抜きポイントの合計が、そのドライバーの予選ヒートでの獲得ポイントとなります。順位を下げても追い抜きポイントのマイナスはありません。

　例えば、8位スタートのドライバーが3位でフィニッシュすれば、順位で8点、追い抜きで5点の計13点。1位でスタートして1位で終えれば10点だけです。抽選で1位を貰うとラッキー！とはならない仕組みですね。

　そして、この予選ヒートでのポイント獲得が多い順に並べていって、日曜日のレースのスタート順位が決まります。同点の人はオーナー ポイント順となります。

　決勝は75/75/100の250周。クラッシュした場合などを除いて、ステージ中はタイヤ交換・給油・アジャストなどの作業は禁止されます。つまり、ステージ間コーションが唯一のタイヤ交換/給油の場となります。

　そのコーションに関しても特殊ルールで、ステージが終了すると順位は凍結されます。ピット作業はNASCARが指定した時間内に終わっていれば、リスタート時の順位はステージ終了時に凍結された順位から再開できるため、チームはリスクを冒すこと無く作業を行うことができます。ピットに入らなかった場合はピット組よりも前方からリスタートすることが可能です。

　この決定についてNASCARの競技部門上級副社長・スコット ミラーは

「グリーン フラッグ ストップや、イエローでのタイヤを交換があると、競争の激しいピットになります。ダート タイヤ、コンクリートの上のダート、トラクションがどうなるかを分からず、そのような状況でピットクルーが走り回っている、汚れたピットボックスで走り回っている、我々がやろうとしていることではないと感じました。

危険な環境が生まれる可能性があるため、主に安全上の理由から、実際の競争力のある要素をピット ストップから取り除く必要がありました。」

と説明。あくまで慣れない人たちによる1戦だけのダートレースなので、コース上でドライバが競う部分にレースを集中させ、無用な危険は冒さないという決断をしたようです。実際のダートのレースがどうなるか私も想像はつきませんが、こうしたルールの策定は個人的には歓迎します。

　細かい部分では、チューズ ルールは、物理的にオレンジ色のVをトラック上に書いても見えなくなってしまう可能性が高いことを主な理由に実施しません。

　そして、慣れないダートでのレースを前にドライバーもただいきなり本番を迎えるわけにはいかず、数名のドライバーが経験を求めて別のレースに出場する意向です。

　ブリストルで3月15日～20日に開催される、The Karl Kustoms Bristol Dirt Nationalsというレースに、カイル ブッシュ、カイル ラーソン、ジョーイ ロガーノ、ブラッド ケゼロウスキーが出場する見込みとなりました。他にもドライバーが出場する可能性があるとのことです。

　最後に、こちらも初開催となるサーキット オブ ジ アメリカズでタイヤのテストが行われ、マーティン トゥルーエックス ジュニア、チェイス エリオット、ケゼロウスキーが参加してテストを完了したとのことです。