NCS 開幕戦 デイトナ

NASCAR Cup Series 
Daytona 500 
Daytona International Speedway 2.5miles×200Laos(65/65/70)=500miles
winner:Michael McDowell(Front Row Motorsports/Love's Travel Stops/Speedco Ford Mustang)

 NASCAR Cup Series、シリーズの開幕にして最大のイベント・デイトナ500です。相変わらずこの時期のフロリダ州は雷雨が多く、決勝前日の練習走行は雨によってキャンセルされてしまいました。


 ステージ1、アレックス ボウマンが1周目をリード、3連覇を狙うデニー ハムリンは後方待機作戦で後方に下がります。


 今年はデイル アーンハートが亡くなって20年。彼の功績を称え、3周目には観客、クルーが指で3を掲げ、順位表示の電光掲示版も数字が3に切り替わり、現地のスクリーンにもアーンハートの映像が流されました。
 絶大な人気を誇り7度のチャンピオンを獲得した英雄は、20年前のデイトナ500の最終周にクラッシュしてウォールにヒット。ドライバー側から激しく当たったため、外観の損傷以上に人体への損傷が大きく、アーンハートは帰らぬ人となりました。しかし、その悲劇はNASCARの安全意識の向上を劇的に促進し、以後レース中の死亡事故を起こすことなく今日に至っています。

 と、そんな話を放送席ももう少し続けたかったところですが、ここで1990年のデイトナ500勝者・アーンハートともレースをしていたデリック コープが右後輪のパンクで破片をまき散らし早くもコーションとなります。コープはそのまま3周でリタイア、バッバ ウォーレスとその前に接触があり、タイヤが切れたようです。ウォーレスもフェンダー修理のためピットへ。
 コープが早々にリタイアしたからというわけではないですが、彼はデュエルでもあっさりと周回遅れでした。そういう制度なので仕方ないとはいえ、デュエルで予選落ちしたドライバーより明らかに自力で劣っているであろう車が、チャーターがあるのでデイトナの本戦に出られるというのは、ファンとしては正直腑に落ちない部分はあります。
 せめて、前年のオーナー ポイントで30位以下のチームは、デイトナ500だけは特別にオープン枠のチームと本戦の出場権を争うような仕組みになってほしいかなと思いますね。

 8周目にリスタート、ひとまず仲間の多そうなところにお互いに集合して体制づくり。別に攻める気もないけどなんとなく3ワイド、という雰囲気で、序盤なので見る方も気楽に見ていました。
 カート ブッシュは今年で引退するかもね、2001年のデイトナに出てたのはこのレースでは彼だけですよ、なんて実況解説をして放送陣も同様に気楽だったと思います。ところが14周目、まさかのビッグ レック。


 イン側の4台目、カイル ブッシュがクリストファー ベルをプッシュ、ベルがあまり手加減せず勢いよく前のエリック アルミローラをプッシュ。しかしベルがちょっと斜めから押した
のでアルミローラが回ってしまい、隣にいたボウマンを直撃。ボウマンは外ラインの先頭
両、上位でのクラッシュに中団グループが大量に巻き込まれました。

 カート、マット ディベネデトー、ウイリアム バイロン、ライアン ブレイニー、マーティン トゥルーエックス ジュニア、ジェイミー マクマーリーなど有名どころも含め16台が関係する事故になりました。あいにく芝は水をかなり含んでいたので、芝に突っ込んだ車も軒並み大破しました。
 そして、ちょうどこの頃天候が悪化。トラックから3マイルほどのところで落雷が観測されて危ないので、そのまま赤旗となり、激しい雨も降ったので5時間40分に渡って中団されました。


 そして、テロップでドライバーの隣に表示されるのが、なぜかアメリカン コミック的なイラストなのが妙に気になりました。何かの企画なんでしょうかね?調べても分からず。2007年にフジテレビ地上波のF1中継のオープニングが、いきなりアメコミ風アニメになったのを思い出しましたw



 すっかり夜になり、各車ピットを経て28周目にチェイス エリオットをリーダーにようやくリスタート。後方待機作戦大成功で難を逃れていたハムリン、ピットを終えて前方に顔を出し、ここでリードを奪います。台数が減ったことと一回ビッグレックもあったので、レースは早々にシングル ファイルの展開へ。
 フィールド上は29台、一応規定タイムはクリアしていますが、バイロンは修復したフェンダーが早々に吹っ飛びましたw


 38周目、クイン ハウフとチェイス ブリスコーがクラッシュしまたコーション。バイロンが撒いた破片をハウフが踏んでタイヤが壊れたようです。こうならないためのダメージ ポリシーだったんですがね。普段ならあんなデカい金属片が飛んだら即コーションなんですが、もう夜遅いのでちょっとレース コントロールもレースを進めたくて甘く見た印象を受けます。

 44周目にリスタート、夜だし台数は減ってくるし、デュエルのような見た目になってきました。ステージ終盤までハムリンはリードを維持して静かな展開。ステージ残り3周あたりからステージ ポイントを狙って数台が動くものの同調する人が少なくて軒並み不発。
 そしてステージ最終周、ここで4位のオースティン ディロンが満を持して動きますが、ここで動くことはわりとバレバレだったため周囲も素早く反応。誰かが動くたびに誰かが反応しそびれて外されていきましたが、ハムリンはきっちり対応してそのままステージ1を制しました。
 カイル ブッシュはハムリンの後ろの2位だったのに、バックストレッチでうっかり外されてしまい、トップ10圏外でステージ ポイントすら逃しました。


 ステージ2、開始早々ルーキーのオースティン シンドリックがリードを奪います。昨年のXfinity Seriesのチャンピオンは、デイトナ500の前日に行われた今年のエクスフィニティ―の開幕戦も制しています。前年のエクスフィニティ―王者が翌年の開幕戦で勝つのは、1997年のランディー ラジョーイ以来とのこと。コリー ラジョーイのお父さんですね。

 ほどなくレースはシングルファイルへ、数時間前に事故のきっかけを作ったベルがリードし、これをカイルとハムリンが追従してジョー ギブス レーシングが前を固めます。
 そのまま何も起こらずステージ中盤、104周目にフォード勢がまずピットへ。107周目にトヨタ勢、109周目にシボレー勢と続きました。フォードとシボレーは給油のみでしたが、トヨタは右タイヤ交換と考え方が分かれます。
 給油量が多いので2タイヤ交換ならピット作業時間に大きな差は無く、各陣営はコース上のほぼ同地点で合流。一旦バラバラな隊列になるためここから陣取り争いが始まります。
 112周目、インにフォード、アウトにシボレーがいるその真ん中をハムリンを先頭にしたトヨタの4台が切り裂くように突き抜けていきハムリンがリードを奪います。しかし3ワイドでなんとなく危ないなあ、と思った矢先、ベルの左リアがパンクしたようでスピンしリッキー ステンハウス ジュニアを巻き添えにクラッシュ。

 
 ベルは左リアを壊したせいで後に給油がうまくできなくなるなど苦戦しましたが16位で終えました。さらにコーション中にはカズ グラーラの右リアのブレーキが壊れたのか出火して消火器のお世話になります。消火器をいくらかけてもなかなか消えない^^;


 この後どう見てもダメっぽいのにグラーラはコースへと戻り、予想通りまた出火してすぐピットへ戻りました。消火作業でバタバタしている間にトラック上では118周目、ステージ残り13周でリスタートします。リード ラップ車両は17台まで減ってしまいました。
 またもやハムリンを先頭にシングルファイル、放送席は8位のケゼロウスキーが最後に仕掛けに行くだろうと見込んでいましたが、その通り残り1周半で動きを見せます。
 ここから各車の思惑が交錯しましたが、結局ステージ2を制したのは、後ろの動きに今回は無反応でまっすぐ走ったハムリンでした。他が動いたらハービックが上がってきて押してくれたので、慌てなくても大丈夫だと展開的に読んでいたかもしれません。見た目には静かな展開でしたが、このハムリンの堂々として走りは唸らされました。


 ステージ間コーションでは数台が2タイヤ交換。ファイナル ステージはオースティン ディロンとハムリンを1列目にして始まりました。ハムリンはここでわざわざ2タイヤで順位を重視したということは、とにかく前を走りたいという意思表示ですね。人気投票をすれば当然勝つのはハムリンで、5周もすればハムリンを先頭にしたシングルファイル。

 こうなるともう中途半端にこのタイミングで仕掛ける人はおらず、ピットを終えてからの最後のスティントにみんな焦点を合わせます。FOX中継お馴染みの『Credit One Bank One’s to Watch』のコーナーもあったので、私は勝手にラジョーイを推すことに決めました。
 レースは残り31周でフォード勢が、翌周シボレー勢がピット。2周後にトヨタ勢も入り、いよいよ最後の争いへと入っていきます。みんな2タイヤ交換です。

 ハムリンは隊列の遥か前方では戻ったものの、いかんせんトヨタは台数が少ないので単独走行。これではフォードとシボレーが合流したパックの襲来にどうすることもできません。とりあえず隊列をうまく分断してパックの真ん中・9位で一旦はとどまりますが、もう一度自分から動いた結果誰も追随せず、パックの最後尾・13位に落ちてしまいました。残りは25周ほどです。
 さらに、ハムリンにとっては悲しいことに、自身のチームであり、当然ドラフティング パートナーにもなりうるウォーレスがバイブレーションで緊急ピット、周回遅れとなってしまいました。さてラジョーイは、あ、リードパックから千切れてる・・・(;・∀・)ちなみにラジョーイのアメコミ風イラストは

男前( ゚Д゚) まあ、フェイス カーのイメージがあるラジョーイですが、逞しいヒゲを含めて実際男前ですからね。でもやっぱりなぜイラストなんだw

 いよいよ最終盤。残り11周、コール カスターが後ろの動きを気にしたのか動いてしまい、これに数台が反応しますがただドラフトを失って下がるだけ。ハムリンは勝手に順位が3つほど上がります。
 残り6周、順位を見ると、ジョーイ ロガーノ、ハービック、ブラッド ケゼロウスキー、マイケル マクダウル、ディロン、チェイス、カイル、と続いています。

 スーパー スピードウェイのレースというのは、ここで『この先誰がどう動くか』の展開を予想するというのが楽しみ方だと思います。ここで私のこの時の思考を書いてみます。

 ロガーノは先頭なので自分では何もできません。ハービックは、自分が動くとロガーノとケゼロウスキーがチームメイトなので、自分だけ外されるリスクがあるためこれも動けません。マクダウルは弱小チームなのでそうそう自ら何かしようとはしないでしょう。
 5位のディロンは失うものが少ないですし、後ろに同じシボレーのチェイスがいるので、動けば追随してくれる可能性大。カイルと、さらに2台後ろにハムリンもいるので、大逆転したい彼らは前が動いたらかき回したくなるでしょう。ディロンはこれらもうまく利用できる立場です。そう考えると、ディロンは確実に何か仕掛けるでしょう。
 後ろがそういう状況なら、残る前4台に再び目を向けると、この中で自分から先手を打ちそうなのは、ケゼロウスキーぐらいです。

 と、こういう風に勝手にシナリオを組み立てて、そのあたりの順位を注意しながら見て行きます。
 すると、ディロンがこのあたりからマクダウルをやたらと押し始めました。解説陣が指摘していましたが、ディロンはマクダウルに勢いを与え、マクダウルがケゼロウスキーを抜きたくなるように仕向けていると思われます。
 マクダウルが横に出てくれたら、瞬時の判断でその後ろについて2台で一気に攻めに行くか、マクダウルだけ仲間外れにしてとりあえず3位に上がるかを判断できます。かなりの嫌がらせの状態ですが、マクダウルは必死に耐えています。うっかり勢いよくケゼロウスキーを押して事故らせても大変ですからね^^;

 すると残り2周、今度はケゼロウスキーが不自然にハービックから離れて2位と3位の間だけやたら車間距離が空きます。明らかにやる気だ( ゚Д゚)
 そしてターン3の絶妙なタイミングで一気に間合いを詰めてハービックのインへ。ターンでは下手にブロックもできず、後続も一気にケゼロウスキーに追従。外されてハービック、これにて終戦。。。
 かと思ったら最終周、だいぶ後ろにいたウォーレスが強烈にハービックを押してハービック再起動。そしてターン2の出口でディロンが満を持してインに下りて勝負に出ます。ハービックのプッシュを受けることができれば大チャンス!
 ところが、ハービックは伸びずに後ろに来てくれず、前3台のフォードにはドラフトを外されてディロンも結局脱落。これで優勝争いはロガーノ、ケゼロウスキー、マクダウル、チェイス。ロガーノの意地の悪さが炸裂するk

 その前に事故った( ゚Д゚) マクダウルがケゼロウスキーを押し、ケゼロウスキーはロガーノを抜こうとインに動き、ロガーノはブロックしようと同じくインに動きました。タイミングが悪い意味で見事に合致してしまったようで、ケゼロウスキーがロガーノを斜め後ろから引っ掛ける形になり、見た目上はチームメイト2台で同士討ち。
 最終周の事故に関しては、もうそこをその後に車両が通過しないためコーションは出さないことが多いレース コントロールですが、今回は大破した車両があり、火も見えていて、長いグリーン フラッグ走行で僅かながら離れた場所を走る周回遅れもいたためと思われますが、コーションが出ました。
 そして、コーションの瞬間に先頭にいたのは、マクダウルでした。フロント ロウ モータースポーツ、2013年のタラデガで『モータースポーツ史に残る番狂わせ』と言われたワン ツーを成し遂げて以来の優勝。またも奇跡を起こしました。

 マクダウルのスポッターは、今年クレイトン ヒューズになりました。長年トゥルーエックスのスポッターだった人です。ヒューズも思わぬ形でデイトナ500優勝を手にしました。
 「なんだ、ぶつけたやつが勝ってるのかよ」と思う方がいるかもしれませんが、個別の動きは極めて真っ当で、流れでクラッシュになったわけで、ぶつけて勝った、というのとは違う展開です。マクダウルはいるべき場所にいたからこそ勝利を手にできた、ということだと思います。

 最後のクラッシュで、とりわけカイルの車両はかなりドライバー側が損傷したため心配しましたが、無事に自力で車両から脱出。全員無事でなによりでした。
 マクダウルの勝利には、ディロンの執拗な煽り運転に動じなかった、というのがあったと思います。そしてもう1つ、途中でラリー マクレイノルズも言っていましたが、最後のピットも大きな要因だったと思います。
 フォード勢は3メーカーのうち最初にピットに入りましたが、その際に2位のハービックはターン3でドラフトから出て、ロガーノのプッシュも同時に貰いながら、まるで追い抜きをかけたかのようにインに一斉に降りてピットに向かいました。
 台数の少ないトヨタ勢は、速さのあるフォードに動きを合わせてしまうという選択肢もあったはずですが、この動きでは反応することはできません。トヨタは独立して動くしかなくなり、結果中途半端に引っ張った上にバラバラになってしまい、ハムリンはせっかく意地でお抑えておきたかったリーダーの座を手放すことになりました。
 この際に当然FRMのクルーはミスなく作業してマクダウルを送り出し、上位で最後の場面を戦える下地も整えました。これがなければ彼は勝っていないはずです。

 結局ファイナルステージは最後の事故までノー コーション。全体でも7回と比較的少な目で、いきなり14周目に大量に脱落した影響はあったと思います。ゆえに、盛り上がりに欠けた、最初の事故で台無し、という感想もあるかと思いますが、一つ一つの細かい動きを注視しながら見ていると、内容が濃いレースだったなと思います。
 個人的には、あまりに頻繁にしょうもない接触でコーションが乱発するのも好きでは無いので、面白いレースを堪能できました。


 次戦もデイトナ、ロード コースでの一戦となります。オートスポーツ誌では間違って『第2戦ホームステッド』と変更前の内容が書かれていますが、ホームステッドは第3戦、オート クラブは中止ですのでお間違いなく。

コメント

まっさ さんの投稿…
マクドウェルーーーっ って叫んで泣いてしまいました。 ハムリンの3連覇を期待してたのですがこれぞレース。フロントロウがあんな堂々とした勝ちっぷりを見せてくれるとは驚きでした。 
さて、ご質問なのですが上に流れる順位表で白背景の人と黒背景の人との違いが分からなくてモヤモヤしてます。 知っていたら教えてください!ちなみにxfinityは赤背景でした
SCfromLA さんの投稿…
本来ならプレイオフでコンテンダーを見分けるための白背景なので、何を理由にして色分けしているのか私も最初から気になりましたね。
検証すると、1周目は全員黒で、2周目の段階で上位16台がなぜか白くなり、赤旗後には微妙にメンツが変わってまた16人が白背景で、ステージ2ではまた黒に戻ってました。
エクスフィニティ―だと12人がレース中ずっと赤背景だったようですが、プレイオフでコンテンダーに対してつける目印を何かしらのシステムの間違いでステージ開始時の上位12人とか、よく分からん基準で間違って振ってしまった、と考えるのが妥当かなと思います。
あのテロップはNASCARの国際配信用で現地のFOXの放送には出てない部分なので、たまに間違いが起きますしね^^;
まっさ さんの投稿…
お返事ありがとうございます!やはりそうでしたか。チャーターにしては少なすぎるし、兄ブッシュ が黒いのに弟が白いのは変だし。。謎は深まるばかりでした。メンツも変わるしで...。
las vegas さんのコメント…
明けましておめでとうです。今年もよろしくです。 
毎年開幕戦は、ハラハラさせてくれるMatty Dさんですが今年は早々にまきこまれてましたね。
#34の優勝はうれしかったですね。しかし、そうなるとレギュラーシーズンフル参戦しているドライバーで「何レース優勝から遠ざかっている、もしくは優勝できていないか」ランキングを依然見かけたことがあり、確か1位がMcDowellで、2位が我がMatty Dさんだったような・・・ とにかく今年は必ず優勝して#21に100勝目と自身の手土産に他チームへ。 ロードは期待してますよー。
SCfromLA さんの投稿…
>las vegasさん
仰る通り、これでMatt Dが現役カップドライバーでは未勝利のドライバーとして最もレース数が多いドライバーになっていますね。
プレイオフの枠が既にこれで予定外のドライバーで1つ埋まったわけですし、16人に残る争いもし烈になることは容易に想像できますが、勝ってそこに入りたいですね。
ウルミコス さんの投稿…
苦労人が報われてよかったです(っ ◠‿◠ c)
フォード勢のドライバーも、気づけば層が厚くなりましたね。
これでラウシュも復活してくれば楽しいことになると思うのですが・・・(っ ◠‿:;...,
SCfromLA さんの投稿…
>ウルミコスさん
チャーターと分配金の話を聞くと、ラウシュは最低でも1台はプレイオフに送り込まないといけないですね。ふなっしーの覚醒が待たれますね。