シンドリック、デイトナでデビューへ、他NASCAR情報

  NASCAR Cup Series、開幕戦デイトナ500まであと3週間ほどとなりましたが、昨年のNASCAR Xfinity Seriesのチャンピオン・オースティン シンドリックがカップシリーズに初出場することが発表されました。

チームペンスキーの公式Twitterより

 エクスフィニティ―に4年で通算100戦に出場し通算8勝、63回のトップ10フィニッシュを記録したシンドリック。2021年も同シリーズに参戦する一方で、既に2022年にウッド ブラザーズ レーシングからのフル参戦が発表されており、今季はカップシリーズへのスポット参戦が計画されていました。
 今回の発表で、カー ナンバーは33、クルー チーフにはマイルズ スタンレーが就任することが発表されました。スタンレーは2013年からペンスキーに所属して、2019年まではジョーイ ロガーノ車を担当。クルーチーフのトッド ゴードンとともに、2018年にロガーノのチャンピオン獲得に貢献しています。2020年はライアン ブレイニー担当でした。
 シンドリックのこの先の予定はまだ明らかになっていませんが、おそらくスポットで33番でエントリーし、その時だけスタンレーがクルーチーフを担当、普段はブレイニーのエンジニアを担当するものと思われます。

 ちなみにカーナンバー33ですが、2009年~2011年はリチャード チルドレス レーシングのクリント ボイヤーが通算109戦で使用しており、その後もRCRや、RCRと提携していたジョー フォークが所有するチームが使用していました。フル参戦前のディロン兄弟も33で走ったことがあります。ただ、ジェフリー アーンハートが2017年につけたのを最後にカップシリーズでは誰も使っていませんでした。
 ですので近年はRCRのイメージが強く、ペンスキーで33というとなんとなくしっくり来ません(苦笑)。実際、33の大半はシボレー車によって使用されており、フォードで33というのは1966年の最終戦・ロッキンガムでのジャック ボウシャーまで遡り、33番がカップシリーズに累計1154戦に参戦していますが、そのうちフォード車は16回しかありませんでした。
 歴史的に見れば、最も多く33を背負ったのは1980~90年代に活躍したハーリー ガントで、通算397戦で18勝、1984年にはシリーズ2位になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=wrMUsRJPruw より

 さらに余談ですが、シンドリックは2019年のアトランタで一度だけ、マイケル マクダウルの代役としてプラクティスだけはカップシリーズに参加したことがあります。マクダウルは結石の治療で欠席していました(。∀°) 我らがマット ディベネデトーからすれば、彼をウッドブラザーズから追いやった若手ではありますが、次世代の台頭は望むべきことなので、まずはデビュー戦を楽しみにしたいと思います。予選落ちするかもしれんけどw

 そしてデイトナ関連でもう1つ、開幕戦ではカズ グラーラの起用を発表したコウリッグ レーシング、続く第2戦のデイトナ ロード コースではA J アルメンディンガーを起用すると発表しました。アルメンディンガーは2018年以来のカップシリーズ出場です。
 近年は若いドライバーがロードコースも上手いため、スペシャリストとしての優位性がだいぶ薄れてしまいましたが、経験値をチームに活かすことができるのか注目です。
https://twitter.com/KauligRacing/status/1352289970858446850

 

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