ウェアー、バイオ医薬企業とともに2021年にフル参戦

  NASCAR Cup Series、4台体制でエントリーする予定のリック ウェアー レーシングのうち、No.51のドライバーには、オーナーの息子であるコディー ウェアーがフル参戦することになりました。

 ウェアーは昨年までの5年間でカップシリーズに通算23戦に出場。昨年は1戦だけの参戦ですが、どちらかというとスポーツ カー レースのドライバー。2014年には16歳にしてランボルギーニ スーパー トロフェオ 北米シリーズで新人王。2019-2020アジアン ル マン シリーズではLMP2 Amクラスのチャンピオンになっています。

 そして、#51のプライマリー スポンサーとしては、昨年の12月の段階で、バイオ医薬品企業のBiohaven Pharmaceuticalがつくことが発表されています。

ちょっとエヴァンゲリオンっぽいカラーリングの
Nurtec ODT シボレー カマロ ZL1 1LE

 バイオヘイブンは2020年の2月に、偏頭痛用の治療薬・Nurtec ODT(主成分名:Rimegepant)がアメリカのFDA(食品医薬品局)が承認されて注目を集めている企業です。
 今回のドライバー発表はまずバイオヘイブン側から行われたようで、サイトにアクセスすると、最新ニュースのところに『バイオヘイブンは2021年NASCAR Cup SeriesのNurtec ODT シボレーのドライバーとして、コディー ウェアーと契約しました」というのが出ています。日本だとちょっと想像つかないですね。
 なお、バイオヘイブンは日本のバイオ医薬品企業である『そーせい』と、2020年12月に『新規低分子CGRP受容体拮抗薬ポートフォリオの開発・製造および販売』において、提携・ライセンス契約を交わしています。うん、全く意味が分からんぞw

 偏頭痛はアメリカ国内だけでも3500~4000万人が罹患していると推定され、偏頭痛に特化した予防や治療薬は近年相次いで投入されているとのことです。2028年までは年率10%で市場が拡大すると予想されており、このナーテックという薬も、5年後に年間売り上げが10億ドルに到達するというアナリスト予想がある注目の薬だそうです。

 バイオヘイブンとRWRはIMSA WeatherTech Championshipの開幕戦、デイトナ24時間でもこのカラーリングのリジェ JS P217をエントリーしています。


ウェアーはこちらの車でデイトナ24時間にもエントリーします。

 ウェアーは

「Biohavenをメインスポンサーとしてデイトナインターナショナルスピードウェイに向かうことに興奮している。片頭痛のある人とし、1年で最大のレースでこの衰弱性疾患の認識を高めるためにNurtec ODTの#51を運転することは特に意味がある。2021年にはたくさんのエキサイティングなことが計画されており、NASCARカップシリーズに再び参加することを楽しみにしている。」

とコメント。また、バイオヘイブンの最高経営責任者・ブラッド コーリックは

「コディがNASCARレースでNurtec ODTの車を運転し、片頭痛とNurtecODTについての意識を高めるために彼と協力することを非常に嬉しく思います。片頭痛のある人として、そしてレーストラックで非常に多くの片頭痛の引き金に対処しなければならない人として、コディは片頭痛の効果的な急性治療の重要性についての会話を高めるのを助けるでしょう。」

とコメントしました。とうとうバイオ医薬品がスポンサーをつとめる時代になったんですねえ。


 RWRはTwitter上で、明日と書いてたので現地時間の1月19日だと思いますが、新たにドライバーを発表すると告知しています。まだそちらの情報は不明ですが、情報筋によれば、ジェームス デイビソンも昨年に続いてRWRで走ることが濃厚だとのことです。下位チームとはいえ、ドライバーが変わりすぎて誰か良く分からなくなるので、できるだけ固定してもらえると助かりますw

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