”結石”の体験談

  今回はTwitterのちょっとした話題から、私が尿路結石を発症した体験談を書いてみたいと思います。体験談なんてネット上にいくらでもありますが、何かしら参考になることがあればと思います。話題の性質上、あまり綺麗な話題ではございませんので予めご了承ください。また、専門家ではありませんので、用語等に誤用がありましたら申し訳ありません。

写真と本文には全く関係がございません


 尿路結石は、略して結石、もっと簡素に石、なんて呼ばれますが、腎臓で作られた尿が排出される経路のどっかしらで結石と呼ばれるものが邪魔をしてしまって、尿が排出できずに痛みを発症するもの。私は過去2回なりました。

 結石はシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムといった成分が時間をかけてだんだんと結集して塊になったものです。通常は塊になって詰まるよりも前に、尿と一緒に流れ出てしまいますが、何かの拍子に集合をしてしまうと、大きく、重くなるので流れにくく、流れにくいのでそこにまた成分がくっつき、と悪循環を起こして成長してしまいます。

 原因は色々あるようで、尿酸、水分不足、動物性たんぱく質の過剰摂取(肉の食いすぎなど)、運動不足、等があります。生活習慣病と言えると思います。


 さて、とりあえず私が経験したことをそのまんま書いてみます。小学生の作文レベルになると思いますw


 1回目の発症は何年前か忘れてしまいましたが、日付ははっきり覚えています、1月2日です。まだ正月休みでしたので、8時半ごろに朝食を食べて、ちょっと経過したころに腹痛を感じました。トイレに行き、これで解決、、、と思ったら収まらない。。。

 昨日サバを食べたな、当たったのか、いや、時間経過しすぎだろ。。。そんなことを思いつつ徐々に悪化。我慢すればそのうち、、、と思っていましたがかなり強烈な痛みで、結局タクシーを呼んで病院へ。その間も椅子に真っすぐ座っていられない状態でした。

 で、休日なので通常の診療は開いていないため大きな病院の救急外来へ行き順番待ちをしますが、とうとう痛みは頂点へ。椅子に横になってももはや痛みをこらえられず、大変お恥ずかしいですが、のたうちまわって椅子からも落ちて床の上をゴロゴロと転がる始末。

 (のっぴきならない状態なので、先の順番の方が軽症なら、一個飛ばして先に診てくれんか・・・)というアピールの気持ちも10%ぐらいありましたが、どうしようもない状態でした。

 その後、ようやく診療の順番、このままでは話にならないので座薬で緊急に痛みを緩和、数分で落ち着き、ここで結石の疑いと言われます。とりあえず尿検査を、とトイレに行き、微量の血液が検出されましたが、救急外来ではここまでだったので検査は後日へ。

 とりあえず、「排出のために水分を取りまくれ」、と言われたで翌日は飲みまくって1時間に1回の頻度でトイレに向かいました。そういえばたのクリのイベントがあって、「頻繁にトイレに行くので途中で止まったらごめんなさい」って言った覚えがあるので、2015年な気がします。たぶんこのレースですね。

 で、正月明けに改めて泌尿器科でエコー検査を受けるも結石見当たらず(´・ω・`) のたうちまわった際に出たのでは?という、なんともすっきりしない形でとりあえずこの件は終了しました。数週間は爆発が怖かったですが、そのうち忘れてしまいました。科学的には、この件が結石であるという確証は得ていませんが、ほぼ間違いないと思います。

写真と本文にはやはり関係がありません

 そして2度目、2019年のことです。たぶんGT SPORTのニュースフィードで血尿の話をちょっろっと書いて、マッキーさんから「血尿はヤバいです」と忠告を受けたのでその頃の投稿を見たら時期が分かるんですがいつだったかなあ。

 今度は前回とは少し違いました。深夜に目が覚めてトイレに行きましたが、どうも右の腰が痛い。私は時々仕事で腰を痛めがちなので、腰痛かなと思ったんですが、トイレを終えて寝ようとしたら、痛くて寝れない。とりあえず湿布を貼るも、激痛ではないですが、さすってもなんというか手ごたえがない。もっと内部的な。。。

 ここでハッと気が付きました、「これ、石ちゃうんか」と。しかしそうすると、これからさらに悪化して、のたうちまわる痛さになって、しかも今は夜中。想像するとかなりマズイです。そこで私はひらめきました、たまたま歯科治療で貰った痛み止めの薬があったので、本当はダメだと思いつつ、すがる思いで飲みました。

 十数分後だと思います、何かが急に緩和する感触があり、風船の空気が抜けたように痛みが引くのを感じました。おそらく、炎症が収まったか、石が少しズレたかして、尿路が解放されて詰まっていたものが通ったんだと思います。そういう感触がありました。

 で、翌日の仕事帰りに病院へ。とりあえずいつもの内科に行って事情を説明し、採尿します。この日の感じだと、血尿という感じでも無かったのでどうかなあと思ったんですが、衝撃の出来事が起きました。

「・・・真っ赤やん( ゚Д゚)」

 この日一番の赤さでした。水に赤いインクこぼしたみたいな状態でした。「可能性はいくつかあるけど、とりあえず泌尿器科で結石を診てもらえ、そうでなければまた来て」という話でしたので医者をはしご。泌尿器科でエコーで調べてもらいます。

 やはりありました。「小さいので出るはずだから頑張れ」、と言われて薬を処方され、ここから長い戦いとなりました。大きくて自力で出せそうにない、もはや尿が出なくて緊急事態、となると手術が選択されますが、それ以外なら自力が基本。結石が大きくならないようにする薬を飲みつつ、激痛が来ないことを祈ります。

 その後何度か通院する中で、エコーで石を確認できなくなりました。「もう出たのでは?」と言われますが、自分としては出た自覚も無いし、血尿も出ています。幸い痛みは出ていませんが、もし石でなければそれはそれで怖い話です。「もしあったとしても、もう膀胱に落ちているはずなのでもう出ますよ」と言われます。

 春先に発症して、気づいたら初夏になりました。7月に都道府県対抗eスポーツ選手権の大阪府代表決定戦がありますし、8月には旅行も計画しています。それまでには、と思いますが状況は横ばい。

 たまーーーーに例の「なんか腰のあたりで内側の方が痛い」「腹が痛いがトイレにいっても何も出ない」時があり、自分としてはやはりまだ排出されていないと想像。仕事中にも2度ほど危うい時間がありました。そして、国体予選は結局石を抱えたまま出場w そのまま残念ながら旅行の日程になりました。

 8月11日、新横浜駅にて、新幹線を下りてトイレに行きますが、ここで想定外の事態が起きます。立って小便をしていたら、その途中で何かが引っかかる感覚。明らかに「尿に流された石が先端近くで詰まって今まさに尿をせき止めましたよ」という感触で痛みがありました。幸い瞬時の痛みでしたが、これから旅行だというのになんてことでしょう。

※なお、詰まった瞬間に小便が不規則軌道を描いてちょっとズボンが汚れた模様

 この日の目的地は三鷹の森ジブリ美術館だったんですが、見物をあらかた終えた夕方ごろ、トイレにて。朝の一件で立ってするのは怖かったので個室で座っていると、また同じような感覚。こ、怖い・・・( ゚Д゚)


 そして翌12日、ホテルで朝食を終え、チェックアウト前に最後のトイレ。ここはビッグベンもありましたので当然座っていたら、排尿途中でいきなり痛みとともに「ブシャー」っと放出。石が出ました。(*'▽')

 まさか旅行先で出るとは想定外でしたが、もう1日この不安な状況で過ごすのか、と思ってたので重荷が無くなりました。何せこの後は高畑 勲展を見に行く予定だったんですから。

 本来、石が出た場合には、回収して成分を分析、何が主成分なのか判別することで再発防止にも役立つので残すべしだそうですが、不幸にもこの際の私は、大きい方を出して、即座に水を流しつつ引き続き排尿して、その最中に石が出たため、石は出た瞬間に流れていってしまい、私は姿すら見ることができませんでした^^;

 しかしこれにて2度目のvs結石生活は終わりを迎えました。いやあ、厄介だったから良かった。

※写真と本文が関係しているように見える方は何か誤解をしています

 結石の原因は、先にも書いた通り生活習慣との関連性が強いです。結石の要因には、動物性タンパク質の摂取が多い、カルシウム摂取量が少ない、飲酒量が多い、などの発生に関する要因と、運動不足や水分量不足という排出側の要因があると考えられます。

 習慣に由来しているため、一度できた人は習慣を変えないと再発する可能性が高く、実際再発率が非常に高いとされています。私も見事に当てはまりましたw

 私の場合飲酒は一切ないので肉が主因だと思います。そして、仕事中あまり水分補給をしないため、水分不足の可能性もあります。

 父も数回やらかしていますが、こちらはたぶん飲酒が原因です。数年前に発症した際は、腹痛から自分で結石だと判断して医者へ言ったところ、尿が完全に進路を塞がれて腎臓が既に水浸しになっており、手術をする羽目になっていました。

 カルシウムが原因なのでカルシウムは摂ったらいけない気がしますが、実際はカルシウムはシュウ酸と結合して体外へ排出する役割をするため、摂取した方が良いそうです。

 シュウ酸に関しては、ホウレンソウには含有量が多く、茹でて灰汁をとるだけでだいぶシュウ酸は減りますが、カルシウムのあるものと組み合わせた方が無難とのこと。ホウレンソウだけバクバク食べてると、健康的に見えて石だけできる、なんてことが無くはないです。

 シュウ酸はコーヒーにも含有量が多いとのことで、毎日コーヒーを飲む私が該当している可能性があるんですが、実はこれに関しては『コーヒー豆に含有量が多くても、焙煎した上にその抽出液を飲むので飲料の段階では多くない』とする見解もあって意見が分かれているので、どちらを参考にすべきか今のところ分かりません。

 牛乳を入れればカルシウム追加になるので合理的ですが、残念ながら私はブラック派。しかもタンザニアAAみたいな酸味の強い系統が好みだから牛乳はたぶん合わないw

 運動は、体を動かすと石が固まる前にゆすられて移動していくのでやはり重要。そして水分を適切に摂取して、ある程度の頻度で排尿することも重要です。ずーーーっと同じ場所に留まってると、石が成長する隙を与えてしまうわけですね。

 夏場は発汗するため排尿の頻度が落ちたり、尿の成分が濃くなりやすいために発症しやすいとの研究データがあります。私の場合見事に外れてますが、冬場になるとホント水分補給頻度が減って、夏も冬も基本的にトイレに行く回数が変わらない人なので、かえって冬が危ない生活サイクルかもしれない、と1回目の後に思いました。


 話をまとめますと、発症は生活習慣と関わるので、こうしたものに該当している方は要注意。水分補給量だけでも発症率は下げられるとする研究結果もあるので、水分補給はきちんとしましょう。ただ、砂糖の過剰摂取は厳禁なので甘いもので補給しないでくださいw

 発症はいきなり激痛でクライマックスを迎えることもあれば、じわじわと来ることもありますが一度経験するまでは前兆現象になかなか気付けないかもしれません。

 血尿は明らかに結石の前兆なので要注意。石の居場所次第で血が混じったり混じらなかったり(実際は検査すると微量ながら検出されたりします)するので、「気のせいかな」「たまたまかな」とついつい楽観的に無視してしまいそうになりますが、気になったら自覚症状が他に無くても時間があれば一度診てもらうのはありだと思います。

 お医者さんには怒られそうですが、ボルタレン的な痛み止めがもしたまたま手持ちであれば、ヤバい時にすがれるかもしれないので、置き場所だけ覚えて置いたら良いかもしれません。妊娠中の方は使用してはいけない薬なので、予め注意書きには目を通し、みだりに飲んだり、古いものは使わないようにしてください。あくまで私の経験談ですので。


 と、私がお伝えできる経験談はこのぐらいでしょうか。男性の障害罹患率は約15%と結構高いですので、何かしら頭の片隅でも置いていただければと思います。3回目の体験談をここに追加しないよう、私も気を付けます。正月はマジ焦りますよ。年明けの仕事が忙しいのにいきなり穴開くし。。。

コメント

ウルミコス さんの投稿…
私も数年前GT5のロビーで遊んでいた際、横になっても縦になっても収まらない激痛に襲われた経験があります。
SCさん同様、病院に担ぎ込まれ待合でのたうち回った挙げ句、エコー検査で見つからずというモヤモヤした結末を迎えました(っ ◠‿:;...,
あれは石だったのかも知れませんね。。。

酒も肉もコーヒーも運動不足もやるスーパーコンボ人間なので、カルシウムと水分とラジオ体操を習慣づけたいと思います(っ ◠‿◠ c)
SCfromLA さんの投稿…
ウルミコスさんの年齢から考えるとGT5の頃ってかなり若いような^^;
やっぱりのたうち回るとその力でどっか転がり落ちて見つからなくなるものなんでしょうかねえ。たぶんお互い二度と同じ経験はしたくないと思うので気を付けましょう(っ ◠‿◠ c)